五訂版 航海学 【下巻】


978-4-425-42025-4
著者名:辻 稔 著
ISBN:978-4-425-42025-4
発行年月日:2012/12/14
サイズ/頁数:A5判 288頁
在庫状況:在庫有り
価格¥4,400円(税込)
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天文概説から船位の決定に至る天文航法のすべてを理論と実際面から体系的に解説。海技試験問題例も多数収録しテキストに最適。1〜3級向。

【五訂版発行にあたって】  近年の航海学の進歩はめまぐるしく、天文航海学の分野においても同様です。かつて、天測による船位の算出は航海士にとって必携の技術でしたが、GPS等の普及により実務では六分儀を持つ機会も少なくなってきています。しかし、海技士を目指す人たちにとってその学習は必要不可欠なものであり、避けて通ることはできません。今回の改訂では、例題に卓上計算機での計算方法を具体的に示しました。また、「航路の選定および燃料消費」の章に最適航路法の節を加筆しました。併せて、付録の海技従事者国家試験問題を更新しています。著者の力量不足や時間的な制約から十分な改訂にはなっていませんが、読者諸氏のご叱正、ご指導を賜りながら、今後内容の充実を計っていくつもりです。

平成24年11月
航海学研究会

【目次】
第11章 天文概説
 第1節 太陽系
  1 太陽
  2 惑星
  3 月
  4 すい星
  5 流星、その他
  6 人工衛星
 第2節 恒星
    恒星の数、等級、星座、星名等
 第3節 天球
  1 天体の日周運動
  2 天球上における天体の位置の変化
  3 天球上の天体の位置の表示
 第4節 測者と天体の位置に関する用語および天球図法
  1 測者と天体の位置に関する用語
  2 天球図法
  練習問題
 第5節 索星
  1 主要恒星の識別
  2 主要惑星の識別

第12章 天文諸元算法  第1節 時
  1 時の基準
  2 太陽時
  3 恒星時および恒星時と平時の関係
  4 その他の時
  5 時の換算
  練習問題
  6 舶用時および船内時計の改正
 第2節 天測歴およびその使用法
  1 航海用天体暦
  2 天測暦の構成および表値の求め方
  練習問題
  3 時角および赤経の求め方
  練習問題
 第3節 天体の高度
  1 高度改正諸元
  2 高度の改正
 第4節 天体の子午線正中時
  1 正中時算法
  2 任意の時刻間に正中する恒星(または惑星)の求め方
 第5節 天体出没時および薄明
  1 出没時角
  2 日出時角
  3 月出時角
  4 薄明
  練習問題
 第6節 高度方位角の原式および位置の三角形の微分式
  1 高度方位角の原式
  2 位置の三角形の微分式
  3 位置の三角形の微分式の運用について
  練習問題

第13章 天体方位角算法  第1節 出没方位角法
  1 算式の誘導
  2 出没方位観測の時機
  3 算則
 第2節 時辰方位角法
  1 算式の誘導
  2 表の構成
  3 算則
  4 視時時計および方位曲線図
 第3節 北極星方位角法
  1 算式の誘導
  2 算則
 第4節 高度方位角法
 第5節 方位観測の最適時機その他
  1 方位角の変化の概要
  2 方位角算法の誤差
  3 時角の誤差と方位誤差
  4 推定緯度の誤差と方位誤差
  5 方位観測の最適時機
  6 方位角変化の最大時機
  練習問題

第14章 緯度算法  第1節 子午線高度緯度法
  1 算式の誘導
  2 算則
  3 子午線高度緯度法の精度
  4 子午線高度と視極大高度
 第2節 子午線高度緯度法の逆算法
 第3節 北極星緯度法
  1 算則
  2 北極星緯度法の精度
 第4節 傍子午線高度緯度法
  1 算則
  2 傍子午線高度緯度法の精度および留意事項
  練習問題

第15章 天体観測による位置の線および船位の決定等  第1節 天測位置の線
  1 天体の地位
  2 位置の圏
  3 位置の線
  4 修正差
  5 位置の線の記入法
  6 位置の線の特性
 第2節 高度方位角法
  1 算式の誘導
  2 表の構成
  3 算則
 第3節 天測位置の線による船位の決定
  1 天測位置の線および緯度の距離圏との組み合わせによる船位の決定法
  2 隔時観測
  3 同時観測
  練習問題
  4 正午位置の決定
  練習問題
 第4節 天測位置の誤差
  1 位置の線の誤差
  2 二本の位置の線により船位を決定した場合の船位誤差界
  3 誤差三角形の処理
 第5節 単一位置の線の利用および天体観測の一般的留意事項
  1 単一位置の線の利用
  2 天体観測の一般的留意事項

第16章 高度方位角算法によるその他の算法  第1節 高度方位角算法による大圏諸元算法
  1 算則
  2 特殊な場合の表値の求め方
  3 針路符号の判別
  練習問題
 第2節 高度方位角計算表による傍子午線高度緯度法
  1 算則
  2 本法の精度

第17章 海流  第1節 海流の発生原因
 第2節 太平洋の海流
  1 北太平洋の海流
  2 南太平洋の海流
 第3節 インド洋の海流
  1 南インド洋の海流
  2 北インド洋の海流
 第4節 大西洋の海流
  1 北大西洋の海流
  2 南大西洋の海流

第18章 航路の選定および燃料消費  第1節 航路、錨地の選定等
  1 航路選定の一般要件
  2 大洋航路選定の際の留意事項
  3 沿岸航路選定の際の留意事項
  4 狭水道通貨の際の留意事項
  5 入(出)港計画の際の留意事項
  6 錨地選定の留意事項
  7 変針目標選定の留意事項
  8 危険物の離隔距離等
  9 推薦航路、対景図、レーダ映像図を利用する際の注意事項
 第2節 特殊航海
  1 航路標識の少ない沿岸を夜間航海する際の留意事項
  2 狭視界航行の留意事項
  3 河江航行の留意事項
  4 礁海航海の留意事項
  5 氷海航海の留意事項
 第3節 近海航路
  1 近海航路の概要
  2 近海航路
 第4節 大洋航路
  1 太平洋航路
  2 インド洋航路
  3 大西洋航路
 第5節 燃料消費
 第6節 最適航路法
  1 最適航路の選定
  2 ウェザールーティングサービス(WRS)の概要
  3 ウェザールーティングサービス(WRS)の内容
  4 ウェザールーティングサービス(WRS)の効果、利用状況、留意点等
  練習問題

(海事図書)


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カテゴリー:船舶(航海・機関・運用) 
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