ばら積み船の運用実務


978-4-425-33501-5
著者名:関根博 監修 / 酒井明彦・亀田義則・山本惠太 共著
ISBN:978-4-425-33501-5
発行年月日:2024/1/28
サイズ/頁数:B5判 224頁
在庫状況:在庫有り
価格¥4,620円(税込)
数量
世界中で約13,000隻、全船舶総トン数の40%以上を占めているばら積み船の実務書。 ばら積み船の構造、荷役、管理、保守の実務全般を写真と各種フォームを取り入れて紹介します。

【著者まえがき】 2013年において約10,000隻のばら積み船が世界で運航されていたが、10年後の2023年においては約13,000隻と大幅に増加している。これは世界の全船舶総トン数の40%以上を占めている(Intercargo)。
このように世界で主流のばら積み船を使用したビジネス、すなわちドライバルクビジネスにおいては、投入される船型、輸送貨物、寄港地は多岐にわたり、またそれらにかかわる船主、船舶管理会社、運航船社も数多く存在する。
そして多くの乗組員が乗船しており、ばら積み船の運航、荷役、船舶管理・保守に関しては、彼らの技術、経験、機知等が多く求められる。
一方、ばら積み船の増加にともない多くの船員が必要となり、船員ソースの多様化も進行したことにより、十分な知識と技術をもつ船員の配乗は難しい状況になりつつある。このような状況により、ばら積み船の運用術の研究や伝承は、従来の手段・方法では十分とは言えなくなってきたといえよう。
斯様な状況を身近にした筆者達は、現存するばら積み船運用術の保存の必要性を感じ、また新たにばら積み船に乗り込む船員や運航に携わる者の手引となるような書の必要性を強く感じたのである。
筆者達は、海運会社において、ばら積み船輸送部門で長く運航管理、荷役管理に関わってきており、またそれぞれがばら積み船の船長として乗船している。
そういった経験を通じて、本船における荷役関係装置や機器にどのような問題が発生するか、またドラフトサーベイをはじめ運航上の重要な作業に関し、どのような注意が必要かを実際に感じてきたのである。
そのような問題について実際に対処してきた経験、ノウハウ及び先人達から受け継いできた知見や運用術を含め、まとめたのが本書である。
本書は、ばら積み船運航にあたって知っておきたい基本的な事項について解説するとともに、実船においてすぐに役立つよう図表・写真をできるだけふんだんに挿入し、構造・機能や運転、運航の留意事項について理解しやすいように編集した。
本書が、ばら積み船乗船者、船舶管理部門や運航部門に携わる人たちの日常業務の中での身近な参考書となればと思う次第である。
今も世界中で昼夜13,000 隻のばら積み船が運航されており、その安全運航に関わる、全ての乗組員、船舶管理者、運航管理者、そして多くの関係者たちに敬意をこめてこの書を贈る。

2024年1月
酒井明彦 亀田義則 山本惠太

【目次】
序章 本書の構成

第1章 ハッチカバーの解説  序節 ばら積み船のハッチカバーとは
 第1節 サイドローリング式ハッチカバー 閉鎖構造の概要
 第2節 ロケータ(Locator)
 第3節 レスト部(Rest)
 第4節 ガスケット(Gasket)
 第5節 シール・バー(Seal bar / Compression bar)
 第6節 ドレン・ウェイ(Drain way)
 第7節 スカッパ・チューブ及び逆止弁
 第8節 クリート(Cleat)
 第9節 駆動索(Driving wire / Chain)
 第10節 貨物の潮濡れ事故

第2章 甲板部作業  第1節 船体構造の検査上の要点
 第2節 ホールドビルジ(Hold bilge)取扱い
 第3節 ホールド掃除
 第4節 寒冷地対策

第3章 バラスト設備  第1節 バラスト作業
 第2節 バラスト漲排水時に於けるエア抜き(Ventilator)の確認
 第3節 応急処置事例

第4章 ドラフトサーベイ  第1節 喫水読み取り
 第2節 海水比重の計測
 第3節 船内持物重量計算
    (参考)ストライキプレート(Striking plate)の凹損
    (参考)検測尺(Sounding scale)に関する運用知識
 第4節 修正計算
 第5節 1/4Mean (Quarter Mean) の算出
 第6節 改正計算
 第7節 ドラフト・サーベイ計算手順

第5章 荷役計算  第1節 満載喫水線に関する知識
 第2節 積切時に於ける貨物振分算法
 第3節 海水比重とトリム
 第4節 揚港に至る予定航路上で、帯域、区域または季節が変化する場合
 第5節 積・揚地で海水比重計が異なる場合の載貨量計算 (ZEAL 改正のある場合)
 第6節 ZEAL 改正のある載貨量計算 (ローディングコンピュータによる検算)
 第7節 揚地に喫水制限があり、且つ汽水域である場合
 第8節 パナマ運河を経由する場合
 第9節 荷役計算の参考

第6章 積荷シーケンス  第1節 積荷シーケンス作成要領
 第2節 荷役シーケンス事例集

第7章 石炭・鉄鉱石以外の貨物について  第1節 塩
 第2節 穀物積み 

第8章 船費と運航費  第1節 船費と運航費の関係
 第2節 船費の構成とその割合
 第3節 傭船者の損益

第9章 ばら積み船 Q and A
第10章 付録  付録1 Deadfreight claim (Cargo shortage) sample
 付録2 Deadfreight Statement (DUKC sailing) sample
 付録3 Letter of Indemnity (Restriction by other UKC policy) sample
 付録4 Letter of Protest (Cargo shortage) sample
 付録5 Letter of Protest (Cargo Damage by Stevedore) sample
 付録6 Letter of Protest (Multiple B/L) sample
 付録7 Letter of Protest (Cargo contamination) sample


書籍「ばら積み船の運用実務」を購入する

カテゴリー:海運・港湾 
本を出版したい方へ