幸せの基準は人それぞれで良いんじゃないか? って思うけども、この本を読んでみると、「なるほど、そういう考えもあるのか」と妙に納得してしまった。幸せを科学することもできるんだと納得する一冊です。
みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。
「あなたは幸せですか?」という質問って、よくある。幸せと思う人もいれば、そうじゃない人もいる。その基準は、千差万別。お金が幸せと感じる人もいれば、収入は少なくても、好きな場所でのんびり暮らしていることが幸せという人。寝る間を惜しんで働くことが幸せという人、定時で仕事を終え自分の趣味に没頭する人。本当に様々。どれが正解というのはない。
でも、この本では幸せを科学的に分析したことを書いてある。読んでみると、「やってみようかな」とか「あるある、そういうことあるな」と思うことも。
例えば、お金の使い方。高級なものを買うという行為は誰しもが憧れる。高級外車、高級バッグ、高級時計。そのために一生懸命働き、ようやく買える瞬間がやってくる。「やった~、ようやく買えたよ!」と、そのときは幸せの絶頂となるけども、日が経つにつれて自分より良いものを持っている人を見て、「あっちもいいな」と思うようになる。
そして、新作が出ると「そっちが欲しい」となり、買ったときのことはすっかり忘れてしまう。
そのお金を経験や体験に使うとどうか? 例えば旅行。楽しい思い出はいつになっても思い出される。「あのとき、あそこに行ったな。楽しかったな」と何年経っても忘れない。そのほうが幸福度が高いらしい。言われてみると、合点いく。
がんばって買ったブランド物も、いまとなってはどこへやら。でも、家族と行った旅行やキャンプの思い出は、いまでも思い出して、頭の中で、写真を見ながら楽しんでいる。
他には「できることにたくさん目を向けよう」ということ。人はどうしても、できたことよりできなかったことに目が行きがち。しかし、そんなことしたって楽しくはならない。どんなに小さなことでも「できた!」ということに人は喜びを感じる。
だから、うまくいかなかった今日だって、なにか出来たことはあるはず。そこに目を向け、達成感を味わってみよう。
今日の僕はあれこれと慌ただしかったけど、今日手を付けたかったことに手を付けることができた。そして、それを理解できた。完成はしなかったけど、次やるときはスムーズにできることを確信した。それでいい。そうやって、小さな幸せを積み重ねていこう。
どんなことにも意味を見いだせるようになると、人生楽しくなるんだと思う。もっともっと、楽しくなることに時間を割き、楽しくなることを見つけていこう。