職業柄、本を手にすると、本文以外のところに目がいってしまうんですよね。
みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。
目次
本文以外、自社のアピールとなります
読みたいなと思った本があったとき、手にとって、目次を見て、本文を見る。多くの人がそんな感じでしょう。本づくりに携わっている側からすると、それもそうだけど、それ以外のところに目がいっちゃうんですよね。その一つが、カバーの「ソデ」と言われる部分。内側に折り返したところです。
赤枠のところです。
本のアピールに絶好の場所
このソデの部分。本の紹介を書くのもよし、著者のプロフィール、類似本の紹介などなど、自由に使えるんです。同業の先輩が「ソデには情報をたくさん載せなさい」とアドバイスをいただいてから、しっかりと書くようにしています。
その他に、本文の内容に関する豆知識や、本文へ誘導するクイズなんかを載せてもオモシロかもしれませんね。
作る人によって工夫は様々
本によっては何も書いてないこともあります。カバー全体のデザインによるものかもしれませんね。でも、白紙のソデを見ると「もったいないな」って思っちゃいます。だって、自由に宣伝できる場なんですから、使わない手はない。
これから本を読む際には、この「ソデ」を意識してみてください。もしかしたら、オモシロい情報が載っているかもしれませんよ。