仕事紹介ページ【編集】

出版社は企画を立て、著者を探し、執筆を依頼、原稿を入手し製作へという流れになり、最も大事な原稿は、依頼するものと持ち込みされるものがあります。
 
編集グループでは、いただいた原稿を本にするだけではなく、企画立案・宣伝活動も行います。編集者が企画を建てた場合、そのテーマにふさわしい著者を探すところからはじまりますが、原稿執筆を引き受けていただいても実際に原稿を入手するまでは気が抜けません。著者となる方は時間に追われ忙しい方ばかりなので、どのように原稿を催促するか、いかに早く執筆していただくか、ここは編集者の腕の見せどころです。

無事に原稿をいただいたら、最初の読者になって原稿に目を通します。専門書の編集者とはいえ、原稿内容をすべて理解できるわけではありません。「難しい専門知識を万人に」が当社の本づくりのテーマですので、わかりにくい専門用語や数式はないかなど、客観的に判断して原稿への手直しをお願いします。

できあがった原稿を著者とやり取りしながら、本の形がかたまると、書名、発行部数、定価を決定し、宣伝方法なども社内会議で詰めていきます。

編集者は担当している複数の書籍を予定通り進めるために、社内はもとより著者や印刷会社、製本会社など、常に調整役として動いているので、時間をかけてつくった本を手にした時は、大きな喜びに包まれます。何冊つくってもその気持ちは変わりません。

編集者と著者とのお付き合いは、本ができて終わりではなく、完成した本を広めるために、担当編集者は新刊の宣伝販売活動を行い、ときには著者と一緒に、関係先を訪問することもあります。そうやって、著者と一緒に訪問することで、購入いただけることが多くなり次の企画の話しにも発展していきます。

当社が手掛ける書籍には、社会で話題となるような何万部のベストセラーはなく、編集者もテレビドラマに登場するきらびやかなイメージとは無縁です。

 
新年度(4月)、3月に刊行された当社の看板書籍、『海事法令シリーズ全5巻』を持って、海事関係の団体や会社に訪問販売にでかけます。訪問の際には現場の声を聞くとともに、海事界の様子を知る貴重な機会です。
 
初夏を迎えるころは当社が所属している様々な団体の講演会シーズンとなります。最近は海事に限らず水産、気象、物流、陸上交通など当社の分野も幅広くなり、参加する講演の数も増えてきました。学会では遠方の著者とお目にかかるほか、新しい出版企画につながる発表や著者候補はいないかなど、探しにでかけます。
 また、この時期には船員として働くために必要な海技試験問題解答集の『最近3 か年シリーズ』や、自衛官を目指す方への『最近5か年シリーズ自衛官採用試験問題解答集』などが新しくなります。
 
夏になると、各学校の後期に向けた教科書の製作がピークを迎え、また、法律の改正を取り入れた分冊法令集の製作や、新年度の教科書にむけた原稿の完成を待つころでもあります。

秋からは年末・年度末に向けての原稿確認と製作が本格化してきます。年末には、年明けの常備図書に向けた重版や、年内の発行を目指す書籍が集中し、慌ただしく歳の瀬を迎えます。

年始からは各著者、団体への挨拶に始まり、年度末に向けての本づくりが佳境を迎えます。新年度の新刊を始め、法令集、教科書など、複数点担当する書籍の製作スケジュールに遅れがでないよう、2月、3月は編集者が1年でもっと忙しくなる時期です。

年度末にはたくさんの新刊が完成し、全国に出荷されていきますが、ホッとするのもつかの間、4月からまた本の宣伝販売に飛び出していきます。こうして編集者の1年はあっという間に過ぎていきます。
 

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