読了『雨上がりの川』

「そういう展開だったか!!」と最後の最後で思わされた一冊。これまでに読んだ、森沢明夫さんの本とは違う感じ。

簡単に言うと、いじめをきっかけに不登校になった娘。それを救おうと霊能者にすがる妻。その様子を不審に思う夫。娘と妻を元の世界に引き戻そうとする夫が、たまたま出会った元心理学の教授に相談するところから、物語が急展開。

えっ?まさか、その人が黒幕だったの??という展開に驚いた。

そして、興味深かったのが霊能者という仕事の正体。この本の中では「コールドリーディング」という話術によるというものらしい。この本のなかだけの言葉かと思いきや、実在する話術とのこと。それに関する書籍も多数出ている。

心理学の一部なのかな。その術を身につけると、ある意味、相手を洗脳することもできるのかもしれない。とはいえ、正しく使わないと怪しさ満点なのだろう。内容もそうだったけど、コールドリーディングに興味をもった一冊なのでした。