読了『思考の整理学』

考えを整理する術は人それぞれあると思う。僕も自分なりの整理方法を持っているが、この本を読んで、「なるほどね」ということがたくさんあった。ITが発展している今だからこそ、アナログな方法が役立つ時代。この本には、考えや情報の整理方法がたくさん載っている。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

情報や考えの整理はどう行っているだろうか? 僕はとにかく、書くこと。ノート、メモ、パソコン、スマホと、その時思いついたことはすぐに書くようにしている。だって、次から次へと情報が降ってくる。すべてを頭に入れておくことは無理なこと。忘れないように、そのときどきでメモ方法を変えている。

しかし、メモをしすぎて、どこに何を書いていたのか忘れてしまう。定期的に見直して、まとめ直しているけども、定期的ではなく、できれば毎日行いたい。

そんなときに、この本を発見。ここでも、メモ書きのススメは書いてある。人は忘れてしまうもの。忘れないためにも、メモをとることの重要性が書かれている。それはただ忘れないために書くのではなく、書いて暖めておくこと。思いついたことをすぐに実践すると、たいていは失敗するか、何かがおかしくなる。

思いつき、書き留めたことが正しいのか、間違っていないかを一晩置いてみる。そして、改めて見直すことで新たに気づくことが出てくる。そうやって、アイディアをより良いものにするためにも、書き留め、暖め、見直す。

仕事でも同じ。例えば、企画書。期限までにつくるのではあるが、ギリギリまでかかってできあがり提出するよりも、まずは作る。そして、暖める。一晩、二晩くらい置いてから見直すと、おかしなところや、追加するべきところが見つかる。

作っているそのときは、アイディアがたくさんあるので、どんどん進めていけるけども、冷静になって見返してみると、意外とおかしなところがたくさん見つかる。時間を置くことで、冷静に見ることができるのは、そういうことであろう。

頭をスッキリさせるために、本書を一読することをオススメします。