読了『なぜ、読解力が必要なのか?』

人の話を正しく理解できているだろうか? 様々なメディアから流れてくるニュースを正しく理解できているだろうか? 自分が何を言いたいのか、理解できているだろうか?そういったことを気づかせてくれる1冊です。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

読解力とは読んで字のごとく「読み解く力」のこと。では、どういうことだろうか。自分の都合のいいように読み解くのではなく、相手が何を言いたいのか、その言葉の真意はなんなんだろうか、そういったことを理解できる力のこと。

人はどうしても自分の都合のいいように解釈してしまう。しかしそれだと、正しく相手のことを理解することはできないし、ニュースなどで見聞きしたことを正確にとらえることもできない。理論立てて考えることが大事になってくる。

そのためにはどうしたらいいのか? まず一つは、知識を蓄えるということ。その方法は、読書。本を読む、新聞を読むということ。今はパソコンやスマホを見れば、ありとあらゆる情報へアクセスできる。しかし、それが本当に正しい内容かどうかはわからない。ニュースサイトにしたって、寄せ集めのものばかりのこともある。正しく編集されているかどうかもわからない。しかし、活字として出ているものは、編集者が正しく読みやすく作っているので、正確な情報を得ることができる。

文字を追うことで、「何を言いたいのだろうか?」と考えることもできる。ネットだとどうしても、文字をなめるだけになってしまいがち。知識をインプットするのは、紙から得るのが一番良い。

では、読解力を身につけることで何に役立つのだろうか? 仕事をしていると、毎日ありとあらゆる指示が飛んでくる。正確に伝えてくれる人もいれば、そうでない人も。相手の言葉から何を読み取るのかが、読解力の見せどころ。正確に理解できれば、仕事もスムーズにいく。相手の一歩先を読んでみる。

そして、自分に対してもそれをやっていく。自分が何を言いたいのか、何を伝えたいのか、それがわからないと、相手にうまく伝えることはできない。読解力はいつからでも身につけることはできるし、向上させることができる。論理的思考と言うと難しく聞こえるけども、正確に聞き取り、正確に伝える。それを常日頃から鍛えることで、仕事力もアップしていくというもの。全てのビジネスマンにオススメの一冊。