読了『寄り添うツイッター』

当社は出版社。自社の本はできる前、できた後に読むから自社本の読書量は自然と増えるけど、自分の趣味や勉強のための読書量が増えない。去年は結局36冊止まり。少ないよな。もっともっと読まないと、知識は増えない。今年は、その倍くらいは読みたい。しかし今年も1月中旬。まだ1冊のみ。スピードアップして、スキマ時間にガンガン読んでいこう。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

とりあえずやってみてよ

この本は、キングジムのツイッター担当者の経験と実績を踏まえて、ご本人が書かれた内容。プロじゃないからこそ、内容が伝わってくる。プロっぽい書き方じゃないから、わかりやすい。社長の一言からはじまったキングジムのツイッターは、今では40万超えのフォロワー。コツコツと積み重ねてきた結果ですね。僕もはじめてのことでも「とりあえずやってみよう」と進めています。だって、やってみなきゃわからないし、やってみてわかることがたくさんある。その中で、試行錯誤しながら変えていけばいいと思う。

会社としてSNSに取り組むには、上層部の理解が必要。もっと言うと、上層部がやっていないようではいくら取り組んでも成果は上がらない。今までの経験からもわかります。その点、キングジムは社長自らツイッターをやっているようなので、取り組むには早かったようです。しかし、指名された人は「どうしよう」と最初は戸惑っていたようです。

任されたからには覚悟をもって取り組む

SNSって取り組んだからすぐに効果が出るものではなく、反応が出るまではとっても時間がかかるもの。早くても半年。しかも、毎日それなりに取り組んでいかないと効果は出ない。出たと思っても、やらなくなるとすぐに効果が落ちるもの。生き物と同じように、毎日毎日手をかけてあげることが大事。だから、本気でSNSに取り組むのであれば、覚悟を持ってやること。覚悟が持てないのであれば、SNSは個人の趣味でやればいいと思う。やらずに、他の方法を考えるのも一つ。だって、ものすごく手間がかかるものだから。

わかりやすいこと

何かを発信する場合、SNSでも人と話しているときでも、自分の常識はいったん捨てて、初めての人でもわかるように伝えること。ある分野に精通していると、ついつい専門用語を使ってしまいがち。しかし、門外漢の人にとっては「えっ?なに?」となってしまうので、言葉を開き、小学生でもわかるような言葉に変えることが大事。特に、ツイッターはどんどん投稿が流れてくるので、わかりにくいもの、読みにくいものは飛ばされてしまう。読んでもらうためにも、目にしてもらうためにも、「わかりやすく、読みやすく」に気をつけることが大事。

関係性が大事

発信していくと、次第にフォロワーも増えてきて、コメントも入るようになる。自分の投稿へのコメントもそうだけど、自分が興味ある人への投稿にもコメントをしていこう。しかし、ここは企業アカウントと個人アカウントでは少し違うかもしれないので、バランスが大事になっていくのかな。僕は個人でやっているので、興味持った人へはどんどんコメントをしている。ただ、そこも注意が必要なのは、いきなりコメントするのではなく、最初は「いいね」をつけて、少しずつ距離を縮めていく。焦らず、ゆっくりと時間をかけていくことですね。

あえてマニュアルはつくらない

仕事をする上で、マニュアルがある便利です。特に決まりきった仕事は、マニュアル見て行えば、誰もが同じ仕事ができるから。しかし、SNSでマニュアルつくっちゃうと、つまらないものになると感じています。だって、発信者それぞれに個性があり、その時々で発信することが目まぐるしく変わっていくもの。そこにマニュアルをつくってしまうと、担当者はそれに縛られ、発信したくてもできなくなってしまう。最低限のルールは決めておく。政治、宗教に関することや会社の機密事項、他人の否定や悪口などの発信はダメ。それ以外は、楽しくやっていこうということが大切。だから、我社もマニュアルはつくらず、それぞれが楽しく発信をしていくことにしています。時々、チェックしておかしなことがないかを見るくらい。そうやっていけば、感覚が身につき、やってはいけないことがわかってくるもの。バズることを目的としなくなります(笑)

とにもかくにも、難しく考えず、やってみようということ。気軽にはじめられるのがSNSの楽しいところなので。これからやろうと思っている方、やっているけどうまくいかない方にオススメです。