航空法入門


978-4-425-86291-7
著者名:池内 宏 著
ISBN:978-4-425-86291-7
発行年月日:2017/11/18
サイズ/頁数:B5判 200頁
在庫状況:在庫有り
価格¥3,300円(税込)
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試験で必要となる知識を中心に、航空法を基礎から解説。
パイロットを目指す人を対象に絞ってシンプルな構成とする一方、
法令に書かれていることの何を理解すればよいのか、また、自分
の理解度を確認するうえで役立つ「チェックポイント」を要所で
掲載し、初めて航空法に触れる人に配慮した内容。

【まえがき】 航空法の条文を読み合わせにより伝授していく航空法の授業や、航空法の条文の一部をカッコ抜きして、正解を記入せよという試験に違和感を覚え、暗記物だとされた航空法を、航空従事者のためのツールになる「航空法」にしたいという動機から、『航空法〜国際法と航空法令の解説〜』を、昨年、刊行しました。航空従事者が航空法を身に付けるためには、まず、法学の基礎知識から理解する必要があるでしょうし、航空法の全体像を掴んでもらいたいとの思いもあり、関連する国際法から航空法令や重要な通達まで網羅するように書き及びました。好意的な意見も寄せられ、一定の評価を得ることもできましたが、一方、結果的にかなりの厚さになってしまい、私のなかではあまりに幅広く解説し過ぎて、訓練生等の初学者にはかえって読みづらい本となってしまったのではないだろうかという反省も生まれてきました。
そこで、今回は、航空法の初学者、特に航空従事者を目指す学生に読者を絞って、初学者がわかりやすい航空法の参考書をというコンセプトのもとに、本書を書き上げました。さすがに「試験に出る航空法だけに絞ってほしい」という声に、すべてお応えすることはできませんでしたが、できるだけ法学(行政法や物権法等)の学問的な解説や論点は省き、航空の実務に必要な基礎知識や試験に頻出する内容に絞り込みました。また各セクションのなかには、口述試験等で頻出される問題を“Check Point!” として提示し、読み進みやすいようにTips(航空法豆知識)も加えています。
航空機の安全運航のためには航空法の知識は不可欠です。航空法令を単に試験科目として捉えず、航空法を航空の仕事をしていく上でのツールとして身に付ける必要があります。本書がそのための端緒となれば幸甚です。
本書は、重要なテーマごとに以下の11 講にまとめて解説しました。

第1講 航空法の定義
第2講 航空保安施設
第3講 制限表面
第4講 空域と飛行方式
第5講 航空交通業務
第6講 登録と耐空証明
第7講 技能証明
第8講 航空機の装備
第9講 運航の方法
第10講 運航規制
第11講 機長の義務

また巻末資料として、航空従事者試験のイメージが沸くように、航空従事者試験官が操縦技能証明の実地試験の基準とする操縦士実地試験実施基準や同細則を掲載しています。参考にしていただければ幸いです。

2017年10月
池内 宏

【目次】
第1講 航空法の定義
 1.航空法の目的
 2.航空機と無人航空機
 3.航空機乗組員
 4.航空業務
 5.航空従事者
 6.航空運送事業と航空機使用事業

第2講 航空保安施設  1.航空保安業務と航空保安施設
 2.航空保安無線施設
 3.航法援助施設と広域航法
 4.航空灯火
 5.昼間障害標識
 6.航空機の灯火

第3講 制限表面  1.制限表面
 2.滑走路と着陸帯
 3.進入区域と進入表面
 4.水平表面と転移表面
 5.延長進入表面・円錐表面・外側水平表面
 6.着陸帯の等級と制限表面

第4講 空域と飛行方式  1.計器気象状態
 2.有視界気象状態
 3.計器飛行方式と有視界飛行方式
 4.計器飛行等
 5.管制空域
 6.航空交通管制圏
 7.航空交通情報圏
 8.航空交通管制区
 9.特別管制空域
 10.特別有視界飛行方式

第5講 航空交通業務  1.航空交通業務の内容
 2.管制業務
 3.飛行場アドバイサリー業務
 4.管制圏における飛行
 5.航空交通の指示
 6.情報圏又は民間訓練試験空域の航行
 7.飛行計画の承認
 8.飛行計画の記載事項
 9.位置通報と到着の通知
 10.通信機故障の場合の飛行方法

第6講 登録と耐空証明  1.航空機の登録
 2.登録記号の打刻
 3.登録の種類と申請期間
 4.航空機登録証明書と識別板
 5.耐空証明
 6.耐空証明の取得過程
 7.型式証明
 8.運用限界等指定書
 9.飛行規程
 10.航空機の整備改造
 11.予備品証明
 12.認定事業場
 13.確認主任者
 14.運用許容基準

第7講 技能証明  1.技能証明一般
 2.技能証明の限定
 3.技能証明の業務範囲
 4.技能証明の受験要件
 5.技能証明試験の実施
 6.学科試験と実地試験
 7.技能証明の取消等
 8.航空身体検査証明
 9.航空機操縦練習許可書
 10.航空英語能力証明
 11.技能証明書の携帯
 12.特定操縦技能審査

第8講 航空機の装備  1.航空機の備え付け書類
 2.航空機の装置
 3.救急用具
 4.航空機用救命無線機
 5.航空機の携行燃料

第9講 運航の方法  1.最近の飛行経験
 2.酒精飲料等
 3.見張り義務
 4.進路権
 5.衝突回避の方法
 6.地上移動中の衝突防止
 7.飛行の禁止区域
 8.最低安全高度
 9.巡航高度
  10.空港等付近の航行方法

第10講 運航規制  1.曲技飛行等
 2.操縦練習飛行等
 3.特別な方式による航行
 4.爆発物等の輸送禁止
 5.物件の曳航と投下
 6.無人航空機の飛行規制

 第11講 機長の義務  1.指揮監督権
 2.安全阻害行為等
 3.安全阻害行為等の抑止措置
 4.危難の場合の措置
 5.出発前の確認
 6.航空事故
 7.重大インシデント
 8.航空保安施設の機能障害の報告

資料  1.操縦士実地試験実施基準
 2.操縦士実地試験実施細則事業用操縦士(1人で操縦できる飛行機)
 3.操縦士実地試験実施細則准定期運送用操縦士(飛行機)
カテゴリー:航空 タグ:パイロット 空港 管制塔 管制官 航空法 飛行機 
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