空港のはなし(2訂版) 交通ブックス307


978-4-425-77763-1
著者名:岩見宣治・渡邉正巳 著
ISBN:978-4-425-77763-1
発行年月日:2016/2/22
サイズ/頁数:四六判 264頁
在庫状況:在庫有り
価格¥1,760円(税込)
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空の旅の玄関口“空港”はどのような施設か?安全で快適な空港を作るためにどのような工夫がなされているのか?そんな空港の基礎が体系的にわかる本です。これを読むと空港に行くのが楽しくなります。
●ひと口に空港といっても種々様々、内外の空港事例を紹介。
●空港は色んな施設の組み合わせ、その成り立ちをわかりやすく解説。
●空港の計画・建設から管理・運用にいたるまで、各段階の知識を網羅。
●わが国の航空と空港の歴史を振り返り、これからの空港を考える。
●2訂版では、情報のアップデートはもちろん、話題の国産航空機MRJやホンダジェットが登場。日本の空港一覧に加えて、海外の50主要空港一覧も掲載!

【まえがき】より
 出張や旅行で空港を利用するとき、少し早めに空港に着かれたらターミナルビルの屋上にある展望デッキに上がって、しばし空港を眺めることをお薦めしたいと思います。羽田空港のような大きな空港では、大空に何機もの航空機が見えて次々と離着陸を繰り返し、地上ではさまざまに彩られた大小の航空機が行き交い、100機を超える航空機がところ狭しと駐機しています。また大型機の脇を遠慮がちに走る小型機があり、大きな図体ながら行儀よく誘導路に整列しておとなしく離陸の順番を待っているジェット機があり、カルガモ親子の行進のようにコンテナを5,6個も連ねてくねくねと走りまわるコンテナドーリーなどもあって、見方によっては何となくユーモラスにも見える光景があります。エプロンでは、マーシャラーに誘導されて航空機がスポットに入ると、ボーディングブリッジが伸び出して航空機に寄りつき、一斉に貨物、給油、点検整備など何台もの車両が駆け寄ってきて、つなぎ服を着た人々が忙しく働き始め、そして出発のときには、無事のフライトを祈って、手を振りながら見送ります。筆者ならずとも、結構飽きないでしばしの時間を過ごせるのではないでしょうか。空港を眺めながら、もし「空港とはどんなところだろうか」と興味を持たれたならば、この「空港のはなし」を読んでいただきたいと思います。また新たな興味が湧くことでしょう。
 私は長年、空港の計画、建設や管理に従事してきました。また最近ではパイロットや航空管制官などの航空局職員の教育にも携わってきて、機会があれば航空・空港関連で働かれる若い人々に空港の全体がわかる入門書を提供したいと考えていました。本書は一般の方々向けにわかりやすく書いたつもりですが、仕事をするうえで必要な専門知識にも多少踏み込んでいます。細かい規定なども書いてありますが、読者のご関心に応じて、図表など適宜読み飛ばしながら、空港の全体像をつかむことを優先していただいてもかまいません。
 本書も版を重ねて、今般、改定版に続き、2訂版を発行するに至りました。この版では掲載データと解説のアップトゥデート化はもとより、内外のLCC(格安航空会社)の台頭と訪日外国人の急増、関空、成田空港などのLCC 専用ターミナルのオープン、関空・伊丹空港や仙台空港における空港運営の民間委託(コンセッション)の動き、羽田空港のさらなる国際化の進展と都心上空飛行ルートの試み、国産初のジェット機MRJ の初飛行など、紙幅を大幅に増やして空港を巡る最近の話題を盛り込むことができました。
また、中国をはじめ、東南アジア諸国における航空の進展や新空港の整備や新しいターミナルなどの話題も新聞紙面を賑わせています。旅行や出張で内外の空港を利用されるときには、空港の基礎知識に少し触れておられれば、空港で過ごす時間を楽しむことができるかもしれません。
 本書が空港に興味を持たれるきっかけとなり、若い方々の学習や研修、仕事のお役に立ち、あるいはご旅行の楽しみの一助となればこれに優る喜びはありません。

2016年2月
岩見 宣治
渡邉 正己

【目次】
第1章 空港の基礎知識
 1-1 空港とは?
  1.空港と飛行場
  2.空港に必要な施設
  3.空港のアラカルト

第2章 航空輸送の発展と空港の整備
 2-1 わが国の航空輸送
  1.民間航空の始まり
  2.民間航空の黎明期
  3.国際航空輸送の発展
  4.国内航空輸送の発展
 2-2 空港整備の沿革
  1.空港整備の始まり
  2.航空機のジェット化と大型化
  3.航空機事故と航空保安施設の整備
  4.航空機騒音の問題
 2-3 整備から運営へ
  1.オープンスカイの実現
  2.航空輸送の自由
  3.LCCの台頭

第3章 航空機の離着陸と空港の施設基準
 3-1 滑走路と誘導路
  1.滑走路
  2.着陸帯
  3.空港の制限表面
  4.誘導路
  5.滑走路・着陸帯、誘導路の施設基準
 3-2 エプロン
 3-3 安全運航のサポート
  1.航空保安施設
  2.航空保安業務
  3.空港管理業務
  4.航空機に対する地上支援作業

第4章 旅客・貨物の取扱い
 4-1 空港ターミナル地域
 4-2 旅客ターミナルビル
  1.旅客ターミナルビルの構成と規模
  2.旅客ターミナルビルの計画と設計の要点
 4-3 貨物取扱施設
  1.航空貨物の輸送
  2.貨物取扱施設
 4-4 空港へのアクセス

第5章 空港計画と空港の管理運営
 5-1 空港整備の制度
  1.空港整備法と新空港法
  2.空港整備特別会計法
 5-2 空港計画と建設
  1.空港計画の手順
  2.航空需要予測
  3.空港の建設技術
 5-3 空港の管理運営
  1.空港とターミナル諸施設の事業主体
  2.成田、関空、中部の各国際空港の管理運営
 5-4 空港の経営改革の動きと今後の空港整備計画
  1.空港の経営計画
  2.今後の空港整備計画

第6章 魅力ある空港づくりを目指して
  1.空港利用者の希望
  2.パイロット、管制官の視点
  3.航空会社の選択
  4.空港管理者の責務
  5.空港経営の留意点
  6.空港と地域、調和と互恵
  7.魅力ある空港づくりを目指して

 参考資料
  付録1 日本の空港一覧
  付録2 世界の主要空港一覧
カテゴリー:交通ブックス 
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