読了『Sales is 科学的に成果をコントロールする営業術』

新卒で入った会社は、まさに営業会社と言うものだった。1ヶ月の研修を終え、営業部に配属。担当エリアを指定されると上司から、「◯◯町行くと、1丁目の1-1にビルがあるから、その上から訪問してこい。1日100件な。そして、決裁者(ほとんどが社長)の名刺を10枚もらってこい!」との指示。

右も左もわからず言われるがままやっていた新人時代。最初は、何が何でもやってやるという気持ちで飛び込むものの、断られ続けると、だんだんと気持ちが萎えてくる。中には話を聞いてくれるところもあるけども、成約には至らず。

あるとき、別部署の先輩と話をしていたときに、「辛くなったら、高いビルの展望階にいって外を見てごらん。たくさんのビルがあって、そこにはたくさんの会社がある。取れないわけないんだから、それらを見て、やる気を出しなよ」と言われて、実際に行ってみたら「なんで取れないんだよ!」と涙が出てきた。

その後は扱う商材が変わり、テレアポに。そのやり方も、電話帳をドンと渡され、「あ」からひたすらかけていく。一緒にやっていた先輩が「こうやったら取れるんじゃないかな」とテレアポトークの例文をつくってくれた。そしたら、あれよあれよという間に取れるようになっていった。

いい経験ではあったけど、非効率でもあった。そのときに、この本を読んでいたら、もっともっと効率的にできていたかもしれない。いくらテレアポをやっていたって、いくら飛び込み営業をやっていたって、結果につながらなければ営業としてはダメなのである。結果を出してなんぼの世界。

だったら、結果がでるように見込み客リストをつくったり、お客さんが何を求めているのかを考えていき、営業をかけていく。闇雲にやったっていつかは結果が出るかもしれないけど、そこまで会社は待ってくれない。結果が出ない社員には厳しい世の中である。

営業にも法則はある。それに沿ってやっていくことで、結果につながる。トライエンドエラーの繰り返し。そして、良くもダメでもその結果を振り返ることで、次の作戦に移すことができる。久々に営業系の本を読んで、若かりし頃の苦い経験を思い出した。

さっ、基本に戻り営業をやっていこう。