成山堂書店の書籍紹介

例題で学ぶ航空工学−旅客機・無人飛行機・模型飛行機・人力飛行機・鳥の飛行−

片柳亮二 著

航空機を安全に飛ばすため、設計するためには、空中での航空機の挙動を十分理解しておく必要があります。本書は、無人飛行機や模型飛行機、鳥の飛行についてなどを例に、航空機の飛行に係わる基本から実際の応用までを詳細に解説します。たとえば、主翼と尾翼の関係はどのように決めるのか、鳥にはない垂直尾翼はなぜ必要なのか、垂直尾翼がないと何が困るのか、など通常の航空機の設計の現場ではあまり議論されることはない「当たり前の疑問点」について詳説しています。 これらの例題は、初学者だけでなく、実際の航空機設計に携わる専門家においても貴重な解析例として使用され……

二つの顔をもつ魚 サクラマスー川に残る‘山女魚’か海に降る‘鱒’か。その謎にせまる! ベルソーブックス043

木曾克裕 著

どうして山女魚になり、どうして鱒になるのか? 本書は、サクラマスの特徴的な分布域である三陸地方南部にスポットを当て、サクラマスという魚の生き方の多様性を解説しながら生活史研究のおもしろさを紹介。 その謎に満ちた生態からサクラマスの生活を見直し、著者がフィールドワークで得た生きた情報に基づいて彼らの種の持つ本質を浮かび上がらせる。 学術的な解説をベースにしながら、教養的に読める10本の「コラム」や、専門知識を確認できる「Study」を随所に配置しバランスよい知識が得られる。 [toc] 【はじめに】より 残雪を踏みし……

新幹線×陸送 COMPLETE PHOTO BOOK

荒川陽太郎 著

深夜の薄暗い夜道、仕事で疲れた体を引きずりながら、トボトボと家路を急ぐ。するとそこへ、すぐ脇の道路を新幹線が走りぬけていく。酔っ払っているわけでもないのに、いや、仕事の疲れで、夢か幻覚でも見たのか? 驚きのあまり携帯で写メを撮るタイミングさえも逃してしまう……。こんな驚愕の光景が、1か月に8日間ほど毎月のように繰り広げられていた豊川〜浜松市内。そう、新型新幹線N700 系の搬入のための輸送なのである。  本書は、約10 年間鉄道車両のトレーラによる輸送を追いかけ続けた著者による、おそらく日本初であろう、新幹線の陸送に焦点を当てた写真……

航空の時代を拓いた男たち 交通ブックス309

鈴木五郎 著

航空の未来を信じて可能性に挑戦し、夢の実現に賭けた熱き男たちの物語 ライト兄弟の動力機による初飛行から10年あまりで飛行機は急速に進化を遂げ、群雄たちが航空路開拓と新型機開発にしのぎを削る一方、第1次世界大戦での優位性が認められ、兵器としても一段と改良が進められた。 これは、大航海時代になぞらえて「大飛行時代」とも称すべきこの時代に、航空の未来に賭けた熱き男たちの物語である。 【まえがき】より  わずか110年前に誕生した飛行機だが、赤児のよちよち歩きから第一次対戦の試練を受けて急成長し、次いで船の大航海時代にな……

みんなが知りたいPM2.5の疑問25

日本エアロゾル学会 畠山史郎・三浦和彦 編著

PM2.5とは・・・ よく聞くけどイマイチわからない。 そんな方のために18名の専門家が 25の疑問に正確にわかりやすく解説します。 【内容】 2013年1月、中国・北京が高濃度のPM2.5で覆われる様子がニュース等で繰り返し放映され、日本への影響や健康被害などが懸念された。この時初めて「PM2.5」という言葉が日本の一般市民の間にも浸透していったが、その際、一部のマスコミによる扇情的な報道やそれに伴う過剰な反応、また、日中関係の悪化を背景にした短絡的な中国加害者・日本被害者的な見方も相俟って、「PM2.5」という言葉が……

ここからはじめる制御工学

章菲菲 著/伊藤雅則 監修

これまで専門の技術者がそれぞれの用途のため開発・用いられてきたため、敷居の高かった制御技術の修得。本書ではその敷居を取り払うべく、まず。制御するとはどういうことか、そのためにはどうすればいいか、身近なレベルから理解できる内容とした。筆者の1年間の講義ノートを基に構成した本書を、教室に座って聴講している感じで読み進んでいただきたい。 【まえがき】より  これまで、「制御技術」は、鉄鋼・化学・エネルギーなどのプラントや自動車・家電製品・コンピュータ・電子部品・食品・医薬品などの製造ライン、航空機・船舶・自動車・家電製品などの製品のための……

交通インフラ・ファイナンス 日本交通政策研究会研究双書27

加藤一誠・手塚広一郎 編著

1980年代以降、わが国では国鉄と日本道路公団が民営化された。近年は交通インフラのなかでも、国管理空港の運営の民間委託が進められようとしており、所有形態に関していっそうの議論が求められている。さらに、交通インフラが建設から運営の時代へと変わりつつある。交通インフラの今後の展開を考えるうえで、格付けの手法や考え方を学ぶことも重要である。本書は、交通インフラの所有形態、課金のあり方および資金調達に関する研究をひとつにまとめている。わが国の交通インフラの未来を見据えた1冊。 【まえがき】より  第二次大戦後、わが国の道路事情はワトキン……

越境大気汚染の物理と化学(2訂版)

藤田慎一・三浦和彦・大河内博・速水洋・松田和秀・櫻井達也 共著

越境大気汚染の基礎テキスト!! 環境大気汚染物質の正体は? 大気の構造と運動の仕組みは? 雲ができる仕組みと特徴は? 大気汚染物質が除去される仕組みは? 大気汚染物質の地球上の広がりは? 物理と化学のエキスパート6名が執筆。 正しい知識を学ぶ、待望のテキスト完成。 【まえがき】より 「越境大気汚染」とは,他国で排出された汚染物質が,国境を越えて輸送されることで発現する大気汚染のことをいう。日本では,中国から微小粒子状物質 (PM2.5)の到来が伝えられた2013年1月の騒動以来,毎年のようにマスメディアを賑……

南極海に生きる動物プランクトンー地球環境の変動を探るー極地研ライブラリー

福地光男・谷村篤・高橋邦夫 共著

小さくて大きい、プランクトンの世界をみてみよう。 南極海にすむ動物プランクトンの多様な生存戦略と、 そこから見えてくる地球環境の将来を徹底解明。 流氷の妖精、クリオネに存亡の危機? 地球温暖化が南極海にもたらす影響とは? 【はじめに】より  本書は国立極地研究所からの情報発信活動の1つとして、「極地研ライブラリー」シリーズの一冊として出版される。本シリーズの主な読者は高校生ないし大学初年級を対象とし、一般の方々にも、南極や北極のサイエンスを分かりやすく紹介するものである。  今回は、「プランクトン」を話題に取り上げ、……

南極観測隊のしごとー観測隊員の選考から暮らしまでー極地研ライブラリー

国立極地研究所南極観測センター 編

南極観測隊員の選考から出発,基地での「衣・食・住」といった暮らしまでをわかりやすく解説!南極観測の計画がどのように企画され,観測隊が組織され,現場での観測実施に至っているのか,その過程を生々しく描く。 【はじめに】 丹沢山塊越しの富士山が美しい立川市の一角に,国立極地研究所がある。主屋の研究棟には,極地の科学に関するさまざまな研究施設が整備され,研究が進められている。また,その敷地内には「南極・北極科学館」があり,南極観測の成果や歴史が紹介されている。科学館の西側には,一五頭のカラフト犬のブロンズ群像と白瀬探検隊の記念碑のある……
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