航海訓練所シリーズ 読んでわかる三級航海 航海編(改訂版)


978-4-425-41412-3
著者名:独立行政法人 海技教育機構 編著
ISBN:978-4-425-41412-3
発行年月日:2019/12/18
サイズ/頁数:B5判 360頁
在庫状況:予約
価格(本体価格)

4000円(税別)


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三級海技士の習得に必要な、航海当直、航法、気象・海象など、航海の全体を網羅し、海技試験対策にも役立つ内容。現役航海士の解説は実務的でわかりやすい。

【はじめに】より
 本書は航海学の入門書です。
練習船で学習する内容を基に、航海学の基礎を勉強したい方に最適となるように執筆しました。本書の前身は練習船教科参考資料で、練習船に乗船する実習生のみに販売していたものです。これらの内容が古くなり改訂の必要に迫られているとき、世に出そうという機運になり、内容を全面改訂し出版することにしました。
執筆には航海訓練所練習船の第一線で活躍する船長ら航海科教官が携わりました。航海学はその裾野が広く、総てにわたり詳細に執筆することはできません。それぞれの項目の要点をまとめ、図を多く掲載することによって分かり易さを心がけました。図のほとんどは本書のために描き下したもので280点に及びます。理解の一助になれば幸いです。前身の教科参考資料 の他、諸先輩方や海外の船長達が執筆された名著や、インターネット上の良質なページを随分と参考にさせて頂きました。筆者の皆様に敬意を表するものです。
本書執筆中に、LORANとGNSSに進展がありました。十勝太局が閉鎖され日本の運用するLORANチェーンの有効範囲は大幅に縮小され、南シナ海のみになってしまいました。一方、中国は中国版GNSS北斗の運用を正式に開始しました。航海の世界も地上から宇宙へ確実に移行していることを感じさせる出来事です。これからも大きな変化があるのでしょう。

【目次】
1 航海当直
 1.1 海上交通法規と船橋当直
  1.1.1 海上交通法規と適法の要領
   1.1.1.1 海上交通予防法
   1.1.1.2 海上交通安全法
   1.1.1.3 港則法
   1.1.1.4 適法の要領
  1.1.2 航海当直業務
   1.1.2.1 入直
   1.1.2.2 見張り
   1.1.2.3 船位等の測定
   1.1.2.4 操舵
   1.1.2.5 当直の引継ぎ
   1.1.2.6 船長への報告
   1.1.2.7 外部との連絡
 1.2 航海当直体制と船橋共同作業
  1.2.1 船橋における航海当直体制
   1.2.1.1 航海環境に応じた当直体制の必要性
   1.2.1.2 操船場面と航海当直体制の決定
   1.2.1.3 当直体制の周知と実施・変更
  1.2.2 船橋共同作業
   1.2.2.1 ブリッジチームに必要な要素
   1.2.2.2 ヒューマンファクターの説明モデル
   1.2.2.3 BRMにおけるマネジメントの考え方
   1.2.2.4 チームマネジメントに必要な要素
   1.2.2.5 船橋共同作業の実施

2 航海
 2.1 水路図誌
  2.1.1 国際水路機関
  2.1.2 水路図誌
  2.1.3 日本の水路図誌
   2.1.3.1 水路書誌
   2.1.3.2 海図
  2.1.4 外国版水路誌
   2.1.4.1 英国の水路図誌
   2.1.4.2 米国の水路図誌
   2.1.4.3 国際水路機関の出版物
  2.1.5 電子海図表示システム
   2.1.5.1 電子海図表示情報システム
   2.1.5.2 電子海図の種類
   2.1.5.3 航海用電子海図
  2.1.6 水路図誌の最新の維持
   2.1.6.1 改補
  2.1.7 海図の図法
   2.1.7.1 座標系と楕円体
   2.1.7.2 メルカトル図法
 2.2 地文航法
  2.2.1 航海に関する用語
   2.2.1.1 位置に関する用語
   2.2.1.2 針路及び方位に関する用語
  2.2.2 航程の線航法
   2.2.2.1 変経と東西距の関係と距等圈航法
   2.2.2.2 平面航法
   2.2.2.3 平均中分緯度航法
   2.2.2.4 漸長緯度航法
  2.2.3 大圏航法
   2.2.3.1 大圏航路
   2.2.3.2 集成大圏航法
   2.2.3.3 大圏航法図の利用
  2.2.4 船位
   2.2.4.1 位置の線
   2.2.4.2 船位の種類
   2.2.4.3 実測船位
   2.2.4.4 ランニング・フィックス
   2.2.4.5 避険線
  2.2.5 航路標識
   2.2.5.1 光波標識
   2.2.5.2 電波標識
   2.2.5.3 音波標識
   2.2.5.4 その他
   2.2.5.6 船舶交通安全通報
 2.3 天文航法
  2.3.1 天測の概念
  2.3.2 天体の位置
   2.3.2.1 赤道座標
   2.3.2.2 春分点
   2.3.2.3 赤道座標における天体の位置
   2.3.2.4 地平座標
   2.3.2.5 赤道座標と地平座標の関係
   2.3.2.6 時角と恒星時
   2.3.2.7 方位及び高度の算出
   2.3.2.8 天球図法
  2.3.3 時と暦
   2.3.3.1 地球の自転による時
   2.3.3.2 原子による時
   2.3.3.3 各国の標準時
   2.3.3.4 暦
  2.3.4 天測歴
   2.3.4.1 RとE
   2.3.4.2 時角、赤経、恒星時の算出
  2.3.5 天体高度の測定と測高度改正
   2.3.5.1 測高度と真高度
   2.3.5.2 出没高度と真高度
  2.3.6 天文航法で利用する天体の概要
  2.3.7 日周運動
  2.3.8 天測による位置決定の実際
   2.3.8.1 天測の概要
   2.3.8.2 天測計算例
 2.4 電波航法
  2.4.1 LORAN C
  2.4.2 Clobal Positioning System(GPS)
   2.4.2.1 Differential GPS(DGPS)
  2.4.3 その他の測位システム
   2.4.3.1 GLONASS
   2.4.3.2 Galileo
   2.4.3.3 Compass(BeiDou-2)
 2.5 船位の誤差
  2.5.1 誤差の種類
   2.5.1.1 系統誤差
   2.5.1.2 偶然誤差
   2.5.1.3 誤謬
   2.5.1.5 測定

3 航海計器
 3.1 コンパス
  3.1.1 舶用磁気コンパス
   3.1.1.1 概要
   3.1.1.2 舶用磁気コンパスの分類と構造
   3.1.1.3 舶用磁気コンパスの誤差
   3.1.1.4 自差の原因と性質
   3.1.1.5 方位測定具の種類と使用方法
   3.1.1.6 保守管理
  3.1.2 ジャイロコンパス
   3.1.2.1 ジャイロスコープ
   3.1.2.2 フリージャイロの性質
   3.1.2.3 指北原理
   3.1.2.4 誤差及び防止法
   3.1.2.5 起動法及び調整と保守
  3.1.3 GPSコンパス(サテライトコンパス)
   3.1.3.1 概要と特徴
   3.1.3.2 方位測定の原理
   3.1.3.3 装置の構成
 3.2 その他の航海計器
  3.2.1 電磁ログ
   3.2.1.1 原理と構成
   3.2.1.2 使用法
   3.2.1.3 最新の電磁ログ
   3.2.1.4 EML?500の取扱い
  3.2.2 音響測深機
   3.2.2.1 原理と構成
   3.2.2.2 使用法
   3.2.2.3 記録例
   3.2.2.4 最新の音響測深機
  3.2.3 コースレコーダ
  3.2.4 舶用水晶時計
   3.2.4.1 特徴と原理
  3.2.5 船舶自動識別システム(AIS)
   3.2.5.1 外洋と送信情報
   3.2.5.2 設定及び入力
   3.2.5.3 レーダ外面等への重畳
  3.2.6 航海データ記録装置(VDR)
  3.2.7 ナブテックス
  3.2.8 船主方位伝達装置
 3.3 レーダ及びARPA
  3.3.1 レーダ
   3.3.1.1 レーダ波
   3.3.1.2 レーダの性能
   3.3.1.3 方位基準と運動指示方式
   3.3.1.4 偽像
   3.3.1.5 特殊な映像
   3.3.1.6 映像の調整
  3.3.2 レーダプロッティング
   3.3.2.1 実景プロットと相対プロット
   3.3.2.2 速力三角形
   3.3.2.3 衝突三角形
  3.3.3 ARPAシステム
   3.3.3.1 ARPAの構成
   3.3.3.2 目標の捕捉
   3.3.3.3 ベクトル等の表示
   3.3.3.4 警報
   3.3.3.5 レーダ・ARPAの用語
 3.4 オートパイロット
  3.4.1 原理と制御の概要
   3.4.1.1 手動操舵
   3.4.1.2 自動操舵
  3.4.2 システムとその特性
   3.4.2.1 ヘディングコントロールシステム
   3.4.2.2 システム基本構成
   3.4.2.3 オートパイロットの制御方式
   3.4.2.4 システムの特性
   3.4.2.5 トラックコントロールシステム
  3.4.3 操舵装置故障時の対応
   3.4.3.1 操舵装置故障時の処置要領
 3.5 航海計器の搭載要件

4 気象と海象
 4.1 気象
  4.1.1 気象システム
   4.1.1.1 気温、気圧、水蒸気
   4.1.1.2 大気
   4.1.1.3 大気の大循環
   4.1.1.4 コリオリ力
   4.1.1.5 気圧傾度力
   4.1.1.6 風
   4.1.1.7 雲
   4.1.1.8 霧
   4.1.1.9 気団
   4.1.1.10 高気圧
   4.1.1.11 前線
   4.1.1.12 温帯低気圧
   4.1.1.13 熱帯低気圧と台風
   4.1.1.14 気象スケール
  4.1.2 日本付近の気象
   4.1.2.1 気団
   4.1.2.2 台風の進路と転向点
  4.1.3 世界の気象
   4.1.3.1 エルニーニョ
   4.1.3.2 モンスーン
  4.1.4 気象情報の利用
   4.1.4.1 船舶のための気象サービス
   4.1.4.2 気象図の種類と見方
 4.2 海象
  4.2.1 海流
   4.2.1.1 風成循環による海流の生成
   4.2.1.2 世界の海流
   4.2.1.3 日本近海の海流
  4.2.2 潮汐と潮流
   4.2.2.1 起潮力
   4.2.2.2 潮汐現象
   4.2.2.3 潮流
 4.3 気象観測
  4.3.1 気象観測の目的と意義
  4.3.2 観測と通報
   4.3.2.1 観測時刻
   4.3.2.2 観測とデータの符号化
   4.3.2.3 気象測器の備え付けと検査

5 航海計画
 5.1 航路の選定
  5.1.1 沿岸航路
  5.1.2 大洋航路
  5.1.3 ウェザールーティング
 5.2 航海計画及び航海の指揮
  5.2.1 航海計画作成概要
  5.2.2 航海計画作成手順
   5.2.2.1 Appraisal(全ての関連情報の査定)
   5.2.2.2 Planning(対象となる航海の計画)
   5.2.2.3 Execution(計画に対する進捗状況の継続した監視)
  5.2.3 その他
   5.2.3.1 Pilotage(パイロット乗船計画)
   5.2.3.2 航海計画の指針

(海事図書)

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