海洋気象講座 【12訂版】


978-4-425-52020-6
著者名:福地 章 著
ISBN:978-4-425-52020-6
発行年月日:2019/3/28
サイズ/頁数:A5判 376頁
在庫状況:予約
価格(本体価格)

4800円(税別)

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様々な気象・海象現象を解説し、更に高層気象・FAX図・気象衛星図等にも言及。各章末に過去20年の海技試験問題を分類・整理し収録。

【はしがき】より
 この書は主として三級海技士(航海)から一級海技士(航海)を目指す人たちの教材として執筆したものである。また、教科書としてだけでなく、独習者の参考書としても利用しやすいように、過去の国家試験と対比しながらできるだけ平易に、しかも楽しく学べるようにした。
 再版にあたり、より一層の充実を目指すために若干の増改補を行い、さらに高層気象の内容についても補充強化してある。また、海上での実務にも役立つように工夫したつもりである。すなわち、教科書、受験参考書、実務参考書の三位一体による構成を配慮して、三級〜一級の受験と海上の実務を系統的に関連づけた。
 本書は第一編を気象、第二編を海洋とし、各章の終わりには過去の国家試験問題を掲載している。海洋編では、過去の国家試験の出題が必ずしも多くはないが、これからは重要な分野であり、その基礎事項について知っておく必要があると考え多少紙数を多くした。
 いままで小生が、海技大学校において、海上の第一線で働いてきた学生諸君を相手に教えてきて得た教官としての経験をわずかながらも本書に盛り込んだつもりであるが、しかし、いまだ研究不十分な点は今後の発展への糧として生かしていかねばならない。
 最後に皆様の健闘を祈るとともに、本書が読者諸氏の座右の書となり得れば望外のしあわせである。
 なお、本書を執筆するにあたり、参考にさせて頂いた数多くの文献、ならびに終始ご指導を願った海技大学校教授長谷川健二氏、神戸商船大学教授井上篤次郎氏、本書の出版に深い理解を寄せて頂いた成山堂書店に対しこの場を借りて厚く謝意を表します。

昭和58年3月
福地 章

【目次】
第1編 気象
第1章 大気

 1-1 大気の組成
  1-1-1 乾燥空気
  1-1-2 水蒸気
  1-1-3 浮遊物<
 1-2 大気の構造
第2章 気象要素
 2-1 気圧
  2-1-1 気圧の発見
  2-1-2 気圧の表わし方
  2-1-3 気圧の高さによる減少
  2-1-4 気圧の日変化と年変化
 2-2 気温
  2-2-1 気温とは
  2-2-2 気温の日変化と年変化
  2-2-3 放射
  2-2-4 高さによる気温の変化
 2-3 湿度
  2-3-1 湿度とは
  2-3-2 湿度の表わし方
  2-3-3 湿度の日変化と年変化
 2-4 風
  2-4-1 風とは
  2-4-2 風向
  2-4-3 風速
  2-4-4 風力
  2-4-5 風の息と突風
 2-5 雲・降水・視程
  2-5-1 雲
  2-5-2 降水
  2-5-3 視程

第3章 大気の安定・不安定
 3-1 大気の安定度
 3-2 大気の安定・不安定
 3-3 降水の機構

第4章 気圧と風
 4-1 気圧と風
 4-2 等圧線と気圧傾度
 4-3 気圧傾度力
 4-4 地球自転の偏向力
 4-5 地衝風と傾度風
 4-6 地表面で吹く風

第5章 大気の還流
 5-1 大気の動き
 5-2 第3次の循環
  5-2-1 海陸風
  5-2-2 雷雨
  5-2-3 ダウンバースト
  5-2-4 竜巻とトルネード
  5-2-5 フェーン
  5-2-6 ボラ
 5-3 第2次の循環
  5-3-1 季節風
  5-3-2 温帯低気圧・熱帯低気圧・移動性高気圧
 5-4 第1次の循環
  5-4-1 低緯度地方の還流
  5-4-2 中緯度地方の還流
  5-4-3 高緯度地方の還流
  5-4-4 大気還流の原因
 5-5 高層の偏西風
  5-5-1 等圧面天気図
  5-5-2 上層の気圧の谷と尾根
  5-5-3 長波と短波
  5-5-4 ジェット気流

第6章 気団
 6-1 気団とは
 6-2 気団の分類
 6-3 気団の変質と判別
 6-4 気団の安定・不安定
 6-5 日本付近の気団
 6-6 前線帯

第7章 前線
 7-1 前線とは
 7-2 前線の発生と消滅
 7-3 前線の種類
 7-4 温暖前線
 7-5 寒冷前線
 7-6 停滞前線
 7-7 閉塞前線
 7-8 前線の移動
 7-9 地形性前線

第8章 温帯低気圧
 8-1 温帯低気圧とは
 8-2 温帯低気圧の一生
 8-3 発生原因が前線の波動でない低気圧
 8-4 温帯低気圧の発達
  8-4-1 温帯低気圧の若返り
  8-4-2 温帯低気圧の発達
  8-4-3 爆弾低気圧
 8-5 温帯低気圧の天気
  8-5-1 低気圧が船の北側を通過する場合
  8-5-2 低気圧が船の南側を通過する場合
  8-5-3 低気圧の中心が船の真上を通過する場合
 8-6 スコールライン
 8-7 日本近海の温帯低気圧
  8-7-1 発生数と速度
  8-7-2 低気圧の経路
 8-8 世界の温帯低気圧

第9章 熱帯低気圧
 9-1 熱帯低気圧とは
 9-2 世界の熱帯低気圧
 9-3 台風
  9-3-1 熱帯低気圧の分類
  9-3-2 台風の発生数
  9-3-3 台風の発生
  9-3-4 台風の一生
  9-3-5 台風の経路
  9-3-6 台風の構造
  9-3-7 洋上での台風予報
  9-3-8 高潮

第10章 高気圧
 10-1 高気圧とは
 10-2 高気圧の種類
 10-3 日本近海の高気圧
 10-4 高気圧の強さ

第11章 霧
 11-1 霧ともや
  11-1-1 霧
  11-1-2 もやと煙霧
 11-2 霧の種類
 11-3 日本近海の霧
 11-4 世界の主な霧<
 11-5 霧と海難

第12章 気象観測
 12-1 船舶の気象観測
 12-2 船舶気象報
 12-3 気圧の観測
  12-3-1 気圧計の種類と構造
  12-3-2 気圧計の据え付けと観測
 12-4 気温と湿度の観測
  12-4-1 温度計と湿度計
  12-4-2 温度計の据え付けと観測
 12-5 水温の観測
 12-6 風の観測
  12-6-1 風向・風速計
  12-6-2 風の観測
 12-7 雲の観測
  12-7-1 雲量と天気
  12-7-2 雲高
  12-7-3 雲形
  12-7-4 雲の状態の観測
 12-8 大気現象の観測
 12-9 視程の観測
 12-10 波浪の観測

第13章 気象通報
 13-1 一般のための気象通報
  13-1-1 気象情報の伝達
  13-1-2 一般のための注意報および警報
 13-2 船舶のための気象通報
  13-2-1 気象情報の伝達
  13-2-2 船舶が利用できる気象通報
  13-2-3 気象信号標識

第14章 天気図と天気予報
 14-1 天気図のおいたち
 14-2 天気図
  14-2-1 地上天気図
  14-2-2 高層天気図
 14-3 等圧線型式
 14-4 日本近海の主な気圧配置
 14-5 天気予報の指針
  14-5-1 観天望気
  14-5-2 各種予報の指針
  14-5-3 週間天気予報と長期予報

第15章 日本の四季
 15-1 春
 15-2 梅雨
 15-3 夏
 15-4 秋
 15-5 冬

第2編 海洋
第1章 海洋

 1-1 海とは
 1-2 海底地形
 1-3 水温
 1-4 水中音波

第2章 波とうねり
 2-1 海の波の分類
 2-2 波の7要素
 2-3 風浪
 2-4 うねり
 2-5 いろいろな波
 2-6 外洋波浪図について

第3章 潮汐と潮流
 3-1 潮汐とは
 3-2 起潮力
 3-3 潮汐現象
 3-4 潮汐の調和分解と分潮
 3-5 潮流
  3-5-1 潮流の型
  3-5-2 海峡および水道の潮流
 3-6 熱帯の多礁海域における潮流

第4章 海流
 4-1 海流の原因
 4-2 表面海流の分布
 4-3 世界の海流
 4-4 日本近海の海流

第5章 海水
 5-1 海氷の生成
 5-2 海氷の性質
 5-3 海氷の種類
 5-4 氷山
 5-5 日本近海の海氷
 5-6 氷海の航海
 5-7 船体着氷

付表
参考文献

【読者からの声】
●K様 25歳
「疑問に思えばすぐ教科書に手を伸ばしていました。僕の座右の書です。造詣を深くしていただき、ありがとうございます」

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