新 百万人の天気教室(改訂版)


978-4-425-51352-9
著者名:白木正規 著
ISBN:978-4-425-51352-9
発行年月日:2019/4/28
サイズ/頁数:A5判 300頁
在庫状況:在庫有り
価格(本体価格)

3200円(税別)

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『もっとわかりやすい気象学の本はないのか!』と、お探しのアナタにピッタリです。
「天気」とはどういったものなのか、「気象予報」とはどのようなものか、
その基本をわかりやすく説明。数式をなるべく使わないように解説しているので、
特に初学者の方にオススメです。
これ1冊で天気の基礎がよくわかる!
天気が判断できる!

3部構成で気象のABCを段階的に解説。複雑な天気現象を基礎から応用までわかりやすく解説しています。

気象を学ぶための入門書として、わかりやすいと評価されて、長年にわたって版を重ねてきた本の新版。旧版と比較すると、基本的な目次構成は同じであるが内容は一新されています。
解説に数式をほとんど使わないというのが本書の特徴であり、基礎的な気象要素に関する説明には数式を用いています。数式はできるだけ本文中ではなく脚注やコラムにまとめ、この部分は飛ばして読んでもいいような配慮しています。
本書をひととおり読めば、天気の基礎が理解でき、かなり天気の判断ができるようになります。気象予報士試験を目指すなら、熟読すれば合格ラインの知識が得られます。天気のことを勉強する人に、最初に読む本としておすすめしたい1冊です。

改訂版では主として、
・気象衛星観測
・数値予報モデル
・防災気象情報

に関する部分をアップデート。

【はじめに】より
 社会や人々の生活は、天気に大きく左右されている。特に、激しい天気現象が発生したときには、人々の生命にかかわることも多い。最近は、テレビや新聞、インターネット、携帯電話などの天気情報が充実し、私たちの生活に密着し、天気は身近なものとなってきた。しかしながら、天気現象は複雑で、とらえにくい面がある。それは、天気が気圧、風、気温、雲などのさまざまな要素で表され、これらの要素が互いにからみあっているためである。それでも天気の要素の性質から初めて、天気を構成する現象のしくみへと、順序立てて勉強すれば、思いのほか天気は理解しやすいものである。この本は、天気に関心のある一般の人々や、気象予報士という国家資格を得ようとしている人々を対象に、天気の判断に役立つ知識を、基礎から応用へと、読みやすく、わかりやすく解説している。
 この本をひととおり読んでいただければ、天気の基礎が理解できるとともに、かなり天気の判断ができるようになると思う。紙面が限られているので、十分に解説できなかったことがらも多いが、これまで天気について勉強する機会がなかった人が、最初に読み始める本として、わかりやすい説明に心がけた。
 前書「百万人の天気教室」も、このような目的で多くの入門者に読んでいただき、わかりやすい本と多くのご意見をお寄せいただいた。気象学の進歩や技術の向上によって、気象業務が大幅に変化した部分を新たに書き改め、前書で説明が不十分とのご指摘があった部分を追加して、ここに「新 百万人の天気教室」を発刊することにした。気象予報士試験に挑戦される方には、試験の出題範囲のすべてにわたって解説してはいないが、この本を熟読すれば、合格ラインの知識が得られると思う。また、本書の知識が土台となって、もう一段レベルの高い参考書が容易に読み進められ、効率的な学習ができるものと確信している。次の段階として巻末にあげた参考書の中から自分にあうものを選んで、さらに深く勉強されることをおすすめする。
 この本は前書と同じく、数式はなるべく用いないで解説することを基本としているが、数式として理解することが大事な項目については、あえて数式を示し、本書のレベルを超える数式については結果のみを示して、式の意味を説明した。
 この本は内容は、前書「百万人の天気教室」と同じく大きく3部に分けてあるが、いずれもわかりやすさは保ちつつ内容を充実した。第1部では、天気を理解するうえで、最小限に必要な天気の要素の性質について、観測を含めて解説する。第1部は、第2部を読むうえの基礎である。第2部では、天気を構成する前線や低気圧など、いろいろな現象の発生のしくみ、構造、天気との関係について述べる。これらは、天気図を用いたり、予報を聞いたりして、天気を判断するときの基礎知識である。第3部では、天気図とその見方を述べ、気象庁から発表される予報や警報のあらましについて述べる。主に天気の判断に必要な材料についてであり、実際に天気の判断に必要な知識は第1部や第2部で述べている。第3部を読んでいて、不明なことがらが出てきたときには、索引を活用し、前に戻ってそのことがらを確認し、知識を確かなものにしてほしい。

【目次】
第1部 天気の要素
第1章 大気圏の構造

 1.1 大気の成分
 1.2 大気成分の地球史的変化
 1.3 大気圏の温度分布
 1.4 気圧と密度

第2章 気圧と風
 2.1 静力学の式
 2.2 層厚
  [コラム1] 自然対数関数と微分・積分
 2.3 気圧の海面更正
 2.4 地上天気図
 2.5 上層天気図
 2.6 風向と風速
 2.7 気圧傾度力
 2.8 気圧傾度力の原因
 2.9 コリオリ力
  [コラム2] コリオリ力の大きさ
 2.10 地衝風
 2.11 傾度風と旋衝風
 2.12 温度風
 2.13 水平温度移流
 2.14 地表付近の風
 2.15 ボイス・バロットの法則
 2.16 大気境界線
 2.17 大気の乱流
 2.18 風の回転と渦度
 2.19 絶対渦度と保存則
 2.20 上昇・下降流と収束・発散

第3章 放射と熱
 3.1 放射
 3.2 放射の物理法則
 3.3 太陽放射
 3.4 地表面で受ける太陽放射
 3.5 太陽放射の散乱
 3.6 放射の吸収
 3.7 太陽放射の反射
 3.8 有効放射温度
 3.9 地球の放射収支
 3.10 地上気温の日変化
 3.11 温室効果
  [コラム3] 温室効果モデル

第4章 水蒸気と雲
 4.1 水と潜熱
 4.2 水蒸気量
 4.3 過飽和と水の表面張力
 4.4 エーロゾルと凝結核
 4.5 雲粒と氷晶
 4.6 熱力学の式と断熱変化
  [コラム4] 仕事とエネルギー
 4.7 乾燥断熱減率と相当温位
 4.8 湿潤断熱減率と相当温位
 4.9 大気の浮力
 4.10 大気の安定・不安定
 4.11 対流
 4.12 積雲対流
 4.13 エマグラムと安定指数
 4.14 雲の分類
 4.15 霧
 4.16 雨滴の大きさ
 4.17 水滴の落下速度
 4.18 暖かい雨
 4.19 冷たい雨
 4.20 雲や雨による光学現象

第5章 気象観測
 5.1 地上気象観測
 5.2 気圧の観測
 5.3 風の観測
 5.4 ビューフォート風力階級
 5.5 日射の観測
 5.6 気温の観測
 5.7 温度計の目盛り
 5.8 湿度の観測
 5.9 雲の観測
 5.10 視程の観測
 5.11 降水の観測
 5.12 雷の観測
 5.13 天気の観測
 5.14 海上の気象観測
 5.15 自動観測システム
 5.16 気象レーダー観測
 5.17 解析雨量図
 5.18 ドップラー気象レーダー観測
 5.19 上層気象観測
 5.20 ウィンドプロファイラ観測
 5.21 航空機観測
 5.22 気象衛星観測

第2部 天気の構成
第6章 大気大循環
 6.1 大気現象のスケール
 6.2 大気大循環
 6.3 大気大循環の地上風
 6.4 大循環が生じる原因
 6.5 大気子午面循環
 6.6 子午面内の水蒸気輸送と潜熱輸送
 6.8 海陸分布の影響
 6.9 ジェット気流の蛇行
 6.10 亜熱帯ジェット気流の成因
  [コラム5] 角運動量と角運動量保存則

第7章 気団と前線
 7.1 気団
 7.2 日本付近の気団
 7.3 前線
 7.4 運動から見た前線

第8章 温帯低気圧
 8.1 低気圧
 8.2 温帯低気圧の発生
 8.3 温帯低気圧の構造
 8.4 温帯低気圧の閉塞
 8.5 気象衛星から見た温帯低気圧の雲
 8.6 偏西風波動と温帯低気圧の関係
 8.7 傾圧不安定波
 8.8 温帯低気圧の経路
 8.9 切離低気圧
 8.10 寒気内小低気圧
 8.11 熱的低気圧と地形性低気圧

第9章 高気圧
 9.1 高気圧
 9.2 温暖高気圧
 9.3 寒冷低気圧
 9.4 移動性高気圧
 9.5 ブロッキング高気圧

第10章 台風
 10.1 熱帯低気圧の分類
 10.2 熱帯低気圧の発生条件
 10.3 熱帯低気圧の発生のいくみ
 10.4 台風の構造
 10.5 台風の発達と衰弱
 10.6 台風の経路

第11章 局地気象
 11.1 局地気象と局地風
 11.2 海陸風
 11.3 山谷風
 11.4 フェーン
 11.5 ボラ
 11.6 山岳波
 11.7 ヒートアイランド現象

第12章 雷雨
 12.1 積雲対流と上昇流
 12.2 積乱雲の構造
 12.3 ダウンバーストとガストフロント
 12.4 雷の発生
 12.5 巨大細胞型雷雨
 12.6 多細胞型雷雨
 12.7 中規模対流系
 12.8 竜巻

第3部 天気の判断
第13章 天気図
 13.1 天気図の放送
 13.2 国際気象通達式
 13.3 ラジオ気象通報
 13.4 天気図の見かた
 13.5 ファクシミリ天気図
 13.6 予想天気図
 13.7 アンサンブル数値予報
 13.8 天気予報ガイダンス

第14章 四季の天気図
 14.1 気圧配置型
 14.2 西高東低型
 14.3 南岸低気圧型
 14.4 日本海低気圧型
 14.5 二つ玉低気圧型
 14.6 移動性高気圧型
 14.7 帯状高気圧型
 14.8 梅雨型
 14.9 南高北低型
 14.10 台風型
 14.11 北高型(北東気流型)

第15章 予報・警報
 15.1 天気予報の種類
 15.2 短気予報
 15.3 天気分布予報と地球時系列予報
 15.4 週間天気予報・季節予報
  [コラム6] コスト/ロス・モデル
 15.5 警報・注意報
 15.6 気象情報
 15.7 降水短時間予想とナウキャスト
 15.8 海上予報・警報
 15.9 観天望気と気象観測による天気判断

【読者からの声】
●N様 46歳
「以前から興味があった気象予報士の試験を受けることにしました。期待通りの内容です」
(気象図書)

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