鉄道王国九州、色とりどりの列車たち

こんにちは、まっつんです。
九州の鉄道の話をします。

書店員時代は年に一度、5~8日かけて長い旅行をしましたが、毎回出発地点になるのは九州でした。例年10月に行われる博多総合車両所の一般公開『新幹線ふれあいデー』を、旅の始まりと決めていたからです(今年は少し遅れて発表されました。12月8日だそうです)。九州を訪れた回数は10回を超えていますが、列車以外の食事や観光などはほぼ素通りです。おかげで未だに中州に行ったことがありません。太宰府天満宮には「西鉄の電車にも乗れるよ」と地元の友人に誘われてお参りしました。

関東地方の人間が、地元のつもりで他の地方の距離/時間を試算すると、結構辛い目に遭います(北海道で函館⇔札幌間の所要時間を勘違いしており、帰れなくなったことがあります)。九州も、とても5日で回りきれるものではありません。
わたしの九州島内鉄道移動距離の最長記録は、2010年秋。博多→新八代(九州新幹線鹿児島ルート全線開通前でした)→鹿児島中央→宮崎→博多の約820kmです。観光は鹿児島中央で一泊、宮崎→博多間で車内泊の二泊三日の行程でした。観光は鹿児島中央でしろくまを食べ、宮崎でチキン南蛮を食べようとしたら店が閉まってたくらいでほとんど何もしていません。
でもいいんだ!乗るのが目的だから!

787系リレーつばめ。

リレーつばめの787系。終着駅で客扱いを終え、灯りは消えています。

ではその時乗った列車を紹介しましょう。

九州新幹線に繋がるリレー特急『リレーつばめ』は、ダークグレーに金のロゴマークがシックな787系が務めていました。九州新幹線博多ルートが全線開通した今は、『有明』『きりしま』等で走っています。旅行客の大きな荷物を収容しやすいよう、中央部に広い荷物置き場を設けた車両が連結されています。

485系『きりしま』

485系『きりしま』。今は引退し、上の画像の787系が使われています。

この『きりしま』は、直交流電車485系です。現在の『きりしま』は、前述の787系で走っています。485系は見た目があまりにもバリエーションに富んでいる(一度画像検索してみてください。フリーザ様がいます)ので、全身真っ赤だろうがレゴブロックのような原色で塗り分けられていようが、驚くにはあたりません。
晩年をこんなポップな姿で過ごした古株車両は、何を思っていたでしょうか。

ドリームにちりん

783系『ドリームにちりん』。宮崎空港⇔博多間の夜行特急です。既に廃止されています。

続いて乗ったのは『ドリームにちりん』。これも今はない列車です。宮崎空港⇔博多間の夜行列車で、783系が務めました。『能登』と並ぶ寝台ではない夜行列車のひとつでしたが、2011年に廃止されました。他の車両は空いているのに女性専用車両だけが混雑してしまって足を伸ばせない、ということが結構あった記憶があります。

883系かもめ?ソニック?

885系。このとき『かもめ』だったか『ソニック』だったか思い出せません。

こちらは885系。この列車が長崎方面の『かもめ』だったのか、大分方面の『白いソニック』だったのか、当時の記憶が定かではありません。もし推理できる方がいらしたら、教えていただけるとうれしいです。
この車両は振り子式(カーブを曲がるときの車体制御の方式のひとつで、遠心力が比較的ダイレクトに伝わります)なので、カーブで景気よく傾斜します。その上シートが本革張りときています。カーブの度にお尻が外側に投げ出されますが、それが楽しみで乗っていました。振り子の威力が発揮されるのは、『ソニック』で走るときです。

快速なのはなDX

キハ200系『快速なのはなDX』。全身真っ黄色の気動車です。こちらも水戸岡デザインですが、既にこの塗装は存在しません。

ここまでご覧になってお気づきかもしれませんが、JR九州の車両たちには、独特なカラーがあります。大胆なくらいにビビッドな色使いが一番目を引きますが、他には洒落たロゴ使いや車内設備などでも有名です。トータルデザインをしているのは、ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治氏です。
水戸岡氏の車両デザインはJR九州の列車を手掛けたことから一躍有名になり、その後九州以外の様々な地方の列車が氏のデザインを纏って走り出しました。和歌山の『たま列車』、岡山の路面電車『KURO』などです。
どれも非常に個性的で、一目見れば水戸岡デザインだと判ります。
そんな列車たちに九州の外で出会うと、友達の家族に出会ったような気持ちになったりします。

現在、九州新幹線については、長崎ルートやフリーゲージトレイン問題の行方が取りざたされています。ここで取り上げたカラフルな列車たちの半分も、既に引退してしまっています。しかしそのあとを追って、魅力的な観光列車が次々登場しています。九州の列車たちは『乗ること自体が楽しい』観光資源として、この先も大きな存在感を保ち続けることでしょう。

また無茶な旅がしたくなってきました。
九州の車両についてはまだ語り足りないので、またお話をしたいと思います。