載貨と海上輸送 【改訂版】


著者名: 運航技術研究会 編
ISBN: 978-4-425-34003-3
発行年月日: 2000-03-18
サイズ/頁数: A5判 394頁
在庫状況: 在庫僅少
価格(本体価格)

4,752円 (4,400円)

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船舶貨物輸送の概要、荷役装置、荷役用語、荷役書類、諸計算など船舶荷役の基本を解説。改訂にあたり、荷役関係の規則等を全面的に更新。

【はしがき】より
 近年の世界経済の停滞を反映して、世界貿易の伸びは鈍化していますが、年年、着実に増加傾向にあります。一方、技術革新によって、船舶、港湾および陸上施設の近代化が進展しています。とくに船舶における荷役の面から見ますと、船舶の大型化、専用化と、それに伴う荷役施設の自動化、機械化、合理化が顕著であります。たとえば、タンカー等の巨大船化と荷役の自動制御化傾向、また、コンテナ船、LPG船、鉱石専用船および自動車専用船等の専用化とそれに応じた荷役諸設備の機械化などがあげられます。  その反面、在来船型の一般貨物船も少なからず就航しており、さらには、多目的船の建造も行われている現状であります。
 ここでは、船舶荷役の基本にかえって説明し、現代の各種新方式についても、できるだけ詳述するように努めました。荷役を主とした船舶の海上輸送について、ご理解いただければ幸いです。
 執筆につきまして、各船会社の方々よりご助言をいただき、さらには、貴重な資料を参照させていただきましたことについて、心から御礼申し上げます。

昭和58年2月

載貨と海上輸送編集委員会
運輸省航海訓練所 教 授 中沢 弘
運輸省航海訓練所 助教授 岡野良成

【改訂に際して】
 世界経済の変動により、海運の動向は大きく左右され、物流に占める海運のシェアの変化は著しいが、物流そのものは極端に縮小することはないであろう。
 石油類、鉄鋼類、木材、自動車または化学製品等と、輸送量の増大や物流の細分化に伴い、大型船、専用船が出現した。一方、多目的船の需要も多い。そのため、海上輸送においては載貨の基本的な要素が将来とも要求されるであろう。
 また、国際間輸送が主であり、それぞれの国の規則も厳しく適用される。従って、本書では海上輸送における載貨の基本的な分野と共に、モジュール工法に沿った崇高物輸送のような、より合理化された面や、国際海事機関によるタンカー構造基準の改正なども取り入れた。
 なお、日本、アメリカ、豪州の必要な荷役規則等の概要と考え方が理解できるようにと心掛けた。
 皆様方の御参考になることを、心から願っている。

平成12年3月吉日
編者 中沢 弘

【目次】
1.船舶貨物輸送の概要

 1-1 船舶貨物輸送の推移および概要
  1-1-1 位置づけと近代化傾向
  1-1-2 各種貨物の取り扱いおよび積み付け概要
  1-1-3 各種貨物輸送の作業手順
 1-2 荷役装置等
  1-2-1 荷役用具
  1-2-2 ハッチ
  1-2-3 デリック
  1-2-4 分銅巻き
  1-2-5 喧嘩巻き
  1-2-6 ヘビーデリック
  1-2-7 ガイ巻き
  1-2-8 その他、改良型荷役装置
  1-2-9 クレーン装置
  1-2-10 船尾または船側開口による荷役装備
  1-2-11 荷役関係陸上施設
 1-3 荷役用語等
  1-3-1 荷役用語
  1-3-2 荷印
  1-3-3 荷役関係人等
 1-4 荷役書類
  1-4-1 荷役関係書類の経路
  1-4-2 荷役関係書類
 1-5 荷役諸計算等
  1-5-1 積荷に関する用語
  1-5-2 積荷計画
  1-5-3 喫水測定による積荷量計算
  1-5-4 アレージによる積油量計算
  1-5-5 LPGの積高計算法
  1-5-6 木材の検才

2.専用船による各種貨物輸送の概要
 2-1 コンテナ輸送
  2-1-1 コンテナ船およびその荷役
  2-1-2 コンテナターミナル
  2-1-3 コンテナの各部名称およびその積み付け器材等
  2-1-4 使用目的によるコンテナの種類
  2-1-5 コンテナによる危険物の運送
  2-1-6 冷凍コンテナの取り扱い
  2-1-7 コンテナ輸送でよく使用される略語等
 2-2 石油類の輸送
  2-2-1 タンカー用語
  2-2-2 タンカーの構造
  2-2-3 タンカー荷役の概要
  2-2-4 タンク洗浄作業
  2-2-5 タンカー事故の一般的な原因
 2-3 LPG輸送
  2-3-1 LPG船の構造
  2-3-2 荷役作業
  2-3-3 事故防止対策上の注意事項
 2-4 鉱油兼用輸送
  2-4-1 鉱油兼用船の構造
  2-4-2 石油から鉱石積への切り換え作業
  2-4-3 鉱油切り換えガス フリー作業
 2-5 鉱石輸送
  2-5-1 鉱石専用船の構造
  2-5-2 荷役作業
 2-6 自動車輸送
  2-6-1 自動車専用船の構造
  2-6-2 自動車荷役
  2-6-3 積み付け上の注意事項
 2-7 重量物輸送
  2-7-1 重量物専用船の構造
  2-7-3 ヘビーデリックの装備
 2-8 穀類輸送
  2-8-1 穀類専(兼)用船の構造
  2-8-2 穀類荷役の概要
 2-9 その他、専用船等
  2-9-1 ビィクルデッキコンテナシップ
  2-9-2 ラッシュ船
  2-9-3 カーフェリー
  2-9-4 フレンドシップ
  2-9-5 モジュールプラントシップ

3.船舶貨物輸送の事故防止
 3-1 船舶安全計算等
  3-1-1 船体応力計算
  3-1-2 復原力計算
  3-1-3 その他、船舶安全計算
 3-2 荷役による事故防止と処理
  3-2-1 船体設備および作業員損負傷事故とその処理
  3-2-2 貨物事故の主な原因とその処理
  3-2-3 貨物事故摘要
 3-3 船舶貨物輸送のための安全規則等の抜すい要約
  3-3-1 船員労働安全衛生規則
  3-3-2 危険物船舶運送及び貯蔵規則
  3-3-3 穀類その他の特殊貨物船舶運送規則
  3-3-4 Pacific Coast Marine Safety Code
  3-3-5 オーストラリア連邦荷役規則
  3-3-6 1978年の船員の訓練および資格証明並びに当直に関する国際条約
  3-3-7 海洋汚染及び海上災害のための諸法令ならびに規則

4.運送契約と保険
 4-1 海上物品運送契約の概要
  4-1-1 海上物品運送契約の概要
  4-1-2 海上物品運送契約の種類
  4-1-3 定期用船契約
  4-1-4 航海用船契約
  4-1-5 個品運送契約
 4-2 共同海損の概要
  4-2-1 総説
  4-2-2 共同海損の事務
 4-3 船舶保険の概要
  4-3-1 総説
  4-3-2 船舶保険契約
  4-3-3 免責条項
  4-3-4 通知義務
  4-3-5 質権設定
  4-3-6 各種の船舶保険
  4-3-7 損害の填補
 4-4 PI保険の概要
  4-4-1 総説
  4-4-2 PI保険契約
  4-4-3 損害の填補
 4-5 貨物保険の概要
  4-5-1 総説
  4-5-2 外航貨物保険契約
  4-5-3 内外貨物保険契約
  4-5-4 免責条項
  4-5-5 通知義務
  4-5-6 損害の填補

(海事図書)

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