目的地に着くのが惜しい!夜行列車の旅

こんにちは、まっつんです。
夜の鉄旅の話をします。

カシオペア、上野駅。

カシオペア、上野駅にて。憧れの列車でした、

旅に出るときの交通手段の中で一番好きなのは、寝台/夜行列車です。
乗車時間は長ければ長いほどいいです。解放寝台を好む人もいますが、わたしは極力個室を利用していました。のびのびと好きな姿勢でくつろげるからです。夜の早いうちに食料を買い込んで乗車し、夕飯や夜おやつを食べながら夜空を眺めるのが最高です。この時間を満喫するために、何もせずずっと外を見ています。時々パンタグラフからスパークが飛んで、街灯も疎らな暗がりにオレンジ色の光が散ります。

トワイライトエクスプレス、ラウンジ。

トワイライトエクスプレスのラウンジ。夕日の見える時間は混雑します。

列車に食堂車があって懐に余裕があれば、食堂を利用することもありました。結構揺れるので行儀よくするのに若干骨が折れますが、改まった気持ちでコース料理を食べるのも乙なものでした。シャワールームのある列車では、シャワーの前後にラウンジでぼんやりします。部屋の外で過ごす時間に、知らない人と何となく話をして、一期一会の交流を楽しむのも醍醐味です。
従来の寝台列車は機関車+客車で走っていることが多いですが、長距離を走るため、電流・電圧や勾配の関係で、途中で機関車を変えます。車外に出られるときは、この機関車交換を眺めるのも楽しいものです。『サンライズ瀬戸・出雲』のように、途中で行先が分かれる列車の切り離し作業も、同様にシャッターチャンスです。

北斗星、機関車交換

北斗星の機関車交換。手前に客車がちょっとだけ見えています。

わたしが最もよく利用した夜行列車は上野~金沢間の夜行急行『能登』。489系電車が務めました。この電車は普通の特急用車両なので座席とラウンジしかありませんが、空いているときは座席をいっぱいに倒して足を延ばし、だらだらと過ごしたものです。
『能登』の次によく乗ったのは『北陸』。走るルートは『能登』と同じですが、停車駅はより少なく、長岡で機関車の交換と方向転換を行います。こちらは寝台列車で個室もあるので、大抵個室を利用していました。

『能登』と『北陸』

『能登』と『北陸』。引退間近で、ホームは大混雑でした。

以上の2列車以外にも、『トワイライトエクスプレス』『北斗星』『日本海』『きたぐに』『はまなす』『サンライズ瀬戸・出雲』『ドリームにちりん』『富士』『はやぶさ』等、色々な夜行列車に乗りました。『カシオペア』は独り身だと乗り辛い(全個室、かつ二人用以上)ので、結局乗れないままでした。
これらの夜行列車で現在生き残っているものは、定期列車では『サンライズ瀬戸・出雲』くらいです。長距離バスが多様化・快適化したことにより、夜間の移動手段としての夜行列車の役目は終わりつつあるのでしょう。

『ななつ星in九州』。機関車の顔、ちょっとギーガーっぽいですね。

その代わり、『ななつ星in九州』『TWILIGHT EXPRESS瑞風』『TRAIN SUITE四季島』等の、趣向を凝らした豪華寝台列車が次々と登場してきました。船でいえば豪華客船クルーズのような趣の、乗ること自体が大きな楽しみとなる観光列車です。わたしにとって、これらは少し節約すれば年に何回か乗れるというレベルではないので、一生の思い出になるような旅をするときまで取っておくことにします。

夜行列車は庶民のちょっと特別な乗り物から、もう少し『非日常』の側に行ってしまったのかもしれません
もっと歳をとったら、貯金をはたいてもう一度寝台列車の旅に出てみようかな。