航海に役立つ気象・海象のおはなし

航海に役立つ気象・海象のおはなし

こんにちは、石川です。
東京では桜がもう散り始めてますね。今年も各所でお花見が出来たので満足です。
余談ですが、花びらが散って川面に浮かんで集まっている所を「花いかだ」というらしいですよ。

さて今日は、『新訂 ビジュアルでわかる船と海運のはなし』から海運に関するおはなしです。
航海の知識として欠かせない「気象」と「海象」について、代表的なものの解説です。

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海陸風

天気の安定した暖かい夏頃に海岸地方でよく吹く風です。
日中は陸地が海よりも暖められるため、陸地の空気が上昇気流を生じて気圧が低くなり、海側から陸に向かって風が吹きますが、これを海風といいます。また、夜になると陸地が海よりも冷たくなって気圧が高くなり、海に向かって風が吹きますが、これを陸風といいます。陸風と海風が入れ替わる朝方と夕方には無風状態となり、いわゆる朝凪、夕凪がこれにあたります。

季節風

夏季は海洋から大陸へ、冬季は大陸から海洋へと、その季節の間はほぼ一定方向に吹く風のことを季節風といいます。日本付近では、夏はアジア大陸の気圧が低くなり、太平洋の気圧が高くなるので、南または南東の季節風が吹き、冬になると大陸は冷えて気圧が高くなり、太平洋の気圧が低くなるので、北または北西の季節風が吹きます。

雲はできる高さから上層雲(地上5,000~13,000メートル)、中層雲(地上2,000~7,000メートル)、下層雲(地上2,000メートル以下)に分けられます。また、下層から上層に向けて垂直に発達していく雲のことを対流雲と呼びます。雲は天気の変化の兆しとなるので、よく観察せねばなりません。

潮汐

月の引力によって海面が上下運動する現象で、半日あるいは1日の周期で海面が高くなったり(満潮)、低くなったり(干潮)します。潮汐にしたがって海水が水平方向に運動することを潮流といいます。新月と満月の1~3日後には干満の差が最大となり、これを大潮といいます。また、上弦あるいは下弦の半月の1~3日後には干満の差が最小となり、これを小潮といいます。

海流

海洋の水は一定の場所にとどまっているわけではなく、風やコリオリの力を受けながら地球規模で大循環をしており、その海水の流れが海流です。海流は陸上の気候にも大きな影響を及ぼしますが、黒潮やメキシコ湾流のように幅約100キロ、厚さ約700~1,000メートル、速度2~5ノットというようなものは「海の中の大河」のようで、航海に際してもそれを利用したり避けたりすることは重要です。

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もっと知りたい方は、『新訂 ビジュアルでわかる船と海運のはなし』をご覧ください♪