進水式のおはなし

進水式のおはなし

こんにちは、納豆にはオクラと生卵を入れて食べるのが好きな営業グループ大杉です。

今日は久々に船の小話を一つ♪

お題は「進水式」についてです。

「進水式」それは、船の建造に関するセレモニーで最も華やかなイベント。

船主をはじめとする関係者にとって、それまで船台やドックで建造されていた船が本来の活動場所である大海原へ出る、まさに船の誕生の瞬間を祝う重要なイベントです。進水式では、まず船主によって命名が行われます。すると船首両舷を覆っていた幕が取り除かれ、ペンキの色も真新しい船名が現れます。ピッカピカの船体。船主にとっては嬉しい瞬間だと思います。

次いでシャンパンによる洗礼。

シャンパンの瓶を船体にぶつけて割ります。この「シャンパンによる洗礼」の起源は、バイキングの時代に始まったと言われており、かつてバイキングたちは進水式に奴隷や囚人を生けにえとして捧げていました。ちょっと想像しただけでもぞっとします。現代に生まれて良かった・・・。

この生けにえの名残は、中世以降、血の色を連想させる赤ワインの瓶を割る習慣として世界に広まり、それがやがて白ワインへ、そしてシャンパンへと変わってきたと言われています(諸説あるようです)。

日本では日本酒が用いられることもあります。

このあとは支綱の切断へ。

船体を支えている1本のロープが船主の振り降ろす銀の斧によって切断され、船は船台上をゆっくり海に向かって滑り出します。

船首に飾られたくす玉が割れて紙吹雪と五色のテープが風に舞う。船の一生の中でも、最も晴れやかな瞬間です。

最近の大型船の建造はほとんどがドックで行われ、進水もドックへの注水により船を浮上させる「ドック進水」が主流となっていて、今日ご紹介した「船台進水」は時代の変化とともに減りつつあるようです。

ちなみに、進水式を終えた船はお客さんや貨物を乗せてすぐに走らせることができません。この時点ではまだ箱ができあがっただけなのです。

必要な装備を取り付ける「艤装」や、きちんと動くかどうか確かめる「海上試運転」を経て、やっと大海原へ、そしてお客さんと貨物を乗せて走ることができます。