潮干狩りの疑問④ヤドカリの引っ越しは実力主義?

潮干狩りの疑問④ヤドカリの引っ越しは実力主義?

こんにちは、石川です。

さてさて、今日も『みんなが知りたいシリーズ③潮干狩りの疑問77』から潮干狩りのおはなしをアップします。
潮干狩り場で出会える貝は、アサリだけではありません。ひょこひょこと動きが可愛いヤドカリや、ハマグリやバカガイも獲れます。
今回は、そんな脇役(?)たち意外と知らない生態についてですよ。

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ヤドカリの数と貝殻の数が合わない時は

砂浜や岩場でチョコチョコと歩いているヤドカリは、子供たちの良いお友達です。小さな子でも簡単に捕まるし、手の上でも歩いたりしてペットにしたいくらいの可愛さです。

ただし名前の通り、宿は借りているだけなので、体が大きくなると次々に大きい貝殻に住み替えなければならなりません。
希望の大きさの貝殻が転がっていれば住み替えは簡単なのですが、適当な貝殻がない場合は大変です。他人の貝殻を力ずくで奪ってしまうのです。

さすがに生きた貝を追い出す事は面倒なので、仲間の貝殻に狙いをつけると、住んでいるヤドカリを引きずり出します。
大きい貝殻には大きく強いヤドカリが住んでいるので、大きい貝殻の割りに住んでいるヤドカリが小さい、つまり分不相応な家に住んでいるヤドカリに狙いを定めます。
貝殻を大きい順に並べて、順に隣の貝殻に住み替えれば平和に事は運ぶのですが、こと領土、住宅に関しては人間と同様、妥協は許されません。少しでも、住みやすい家を求めて激しいバトルを繰り広げるわけです。

すると、当然はじき出されるヤドカリも出てきます。そのようなヤドカリは何かに早く入らないと、丸裸の柔らかい体を他の魚などに食べたれてしまうため必死です。その場合は、プラスチックのフタでもゴムのチューブでも入り込んでしまいます。
力ずくで立派な家に引っ越せるのなら、我が家の周りにも住みたい家は沢山あります。「素晴らしい実力世界だ」 と思っても、腕っぷしに相当自信がないと、すぐに追い出される危険もあります。
何だか落ち着かない、ストレスのたまりそうなヤドカリ生活なんですね。

バカガイから寄生虫?

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潮干狩りでバカガイを獲ると、アサリよりは二回りは大きいので内心うれしいかも知れません。

砂が抜けにくいのも弱りやすいのも事実なのですが、砂はいくつかの方法で抜けるし、食べてみるとこんな美味しい貝もありません。
スーパーの鮮魚売り場でも、バカガイの長い脚の部分だけをアオヤギの刺身として売っています。最近は砂抜きバカガイの剥き身もスーパーで見かけるようになりました。

アサリに比べて大きいので一口で食べない人がいるらしく、半分かじったところで体内から奇妙なものを発見する人たちが出てきました。
形が細長く半透明でスルリと体から抜けるため、「これは寄生虫なのではないか?」 という事でお店にクレームも寄せられているそうですが、しかしこれは二枚貝ならどれにも存在する消化酵素を含む「晶体」というもので、胃の内部にあるものです。

アサリは小さいため、誰もが一口で晶体ともども一緒に口に入れているだけなのです。バカガイから出てきたので問題になったので、ハマグリだったら誰も気にしなかったのかも知れません。ハマグリなら安心して一口で食べるのでしょう。つまり、食べた人は、名前がバカガイなので一口で食べれず、恐る恐る口に運んでいたのではとないかと考えられるのです。ネーミングはなんといっても大事なものです。

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もっと知りたい方は、『みんなが知りたいシリーズ③潮干狩りの疑問77』をご覧くださいね!