関東で自動改札機の導入が遅れたワケとは?

関東で自動改札機の導入が遅れたワケとは?

こんにちは、営業グループの大杉です。
昨日は遅めの夕食をとったのですが、消化に時間がかかるのを食べたせいか、少し胃もたれが・・・。暑いので内臓も疲れ気味・・・。早めの夕飯、早めの睡眠。大事ですね・・・。

さて、今日は役立つ鉄道に関するネタを一つ。自動改札機の導入が関東が関西よりも遅れた理由についてです。関西で導入された自動改札機。日本経済が成長する中で、省力化のニーズが芽生え始めたことを受けて国鉄や他の大手私鉄でも関心を抱き始めました。しかし導入のためには克服しなければいけない課題がありました。

【課題その1】
自動改札機で処理するための乗車券はどのような記憶媒体にすればいいのか

【課題その2】
乗車券を処理するための自動改札機の仕組みはどうすればいいか。

【課題その3】
省力化のため、ほとんどの乗車券を自動改札機で処理しなければいけないが、そのための策は?

特に3番目の課題はとても大きく、

他社線と接続がない鉄道会社は自動改札機の普及が早く進みましたが、首都圏では他社線との接続が多く自社線を自動改札で処理できても、他社線の乗車券が処理できなければ、省力化しても効果がなかったのです。この課題を解消するため関西よりも自動改札機の導入が大きく遅れました。これに加えて、首都圏の鉄道路線の中心である当時の国鉄は膨大な赤字と内部での抵抗が強くとても自動改札機が導入できる状態ではありませんでした。しかしその後、国鉄は1987年4月の国鉄民営化によって状況ががらっと変わりました。

JR東日本は会社発足後、駅の近代化、機械化に注力し始めます。その大きな柱となっていたのが、自動改札機の導入で、1990年に山手線に本格的に導入。

阪急電鉄 が北千里駅に導入してから、実に23年の歳月が経過していました。自動改札機を導入するにあたってJR東日本の幹部からは「20数年もたって関西と同じものを入れるな!」という厳命が導入プロジェクトチームに下ったという話もあります。これには単純にハードウェアだけでなく、導入のコンセプトも新しくしろという意味もありました。

その導入コンセプトとは

・省力化
・ サービスの向上
・ 不正乗車対策
・ 近代化イメージの訴求

というもの。

それが今日のICカード「Suica」にもつながっていくこととなったのです。こうやって鉄道の歴史を紐解いていくと色々とおもしろいですね。

参考にした書籍
『交通ブックス123 ICカードと自動改札』