鉄道のダイヤ改正はどうやって決めてるの?

鉄道のダイヤ改正はどうやって決めてるの?

こんにちは、石川です。
GWの隙間の今日は、列車ダイヤについてのお話。改正が行われるタイミング、改善のための施策などなど、列車ダイヤの疑問に迫ります(今回はJRグループのお話)。

ダイヤ改正の位置づけ
昭和62年、国鉄の分割民営化によってJRグループが誕生してから、ダイヤ改正の位置づけは、各社が単独で行うダイヤ改正とJRグループ全社が一斉に行うJRグループダイヤ改正の通りに区分されるようになりました。特急列車等の会社間を直通する列車の改廃(新設・変更・廃止)や、大幅な時刻変更を行うなど、複数の関係会社でダイヤに変更が伴う場合には、JRグループダイヤ改正としています。

例えば、東海道・山陽新幹線でダイヤ改正を行う場合には、まずJR東海およびJR西日本で新幹線のダイヤ変更が発生しますが、これを受けてJR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州の各社で新幹線との接続を取るために在来線のダイヤ変更が必要になります。このように東海道・山陽新幹線のダイヤ改正を発端として、連鎖的に関係各社へのダイヤ変更が必要となり、結果としてJRグループとしてのダイヤ改正が必要になるわけです。

輸送改善計画の策定
ダイヤ改正を行う上で最も重要なのは、いかに利用者のニーズに合った輸送商品を提供できるか、言い換えれば輸送改善計画をいかに的確に策定できるか、という点にあります。
輸送改善計画では、利用状況調査(輸送実績)やアンケート調査などによる市場調査、定期券などの発売実績、利用者や駅社員、列車乗務員などからの声、要望などを受けて検討を行います。
こうした輸送改善計画には、少しのダイヤ修正程度で実施可能なものから、車両の増備など多額の設備投資と準備期間を要するものまで様々です。いずれの場合も、施策の目的と需要想定の見極め、ダイヤ検討によるその実現性と効果を検証して、ダイヤ改正施策としての可否を判定することになります。

ダイヤ作成作業
JR東日本は、概ね毎年1~2回のダイヤ改正を実施しています。ただし、JR他社や相互直通運転を行っている他の鉄道会社が年間の別の時期に実施するケースもあり、直通列車や会社間の境界駅で若干の時刻を変更する場合もあります。ダイヤ改正に向けた設備工事や車両の新造は数年前から開始されており、基本ダイヤはその時点で検討されています。しかし、実行レベルの詳細なダイヤ作成に向けた作業は、改正実施まで年を切った時期に開始されることが多く、対外発表のぎりぎりまで調整が図られます。
在来線の基本ダイヤは、それぞれ担当する支社の輸送課が作成しますが、各新幹線の基本ダイヤは本社が作成します。さらに新幹線からの接続を受ける在来線の基本ダイヤを、それぞれ担当する各支社が検討するため、これを考慮して早めの作業が行われているのです。

参考:「列車ダイヤと運行管理(2訂版)