南極観測に参加するには?隊員の選考のはなし

南極観測に参加するには?隊員の選考のはなし

こんにちは、昨日はお腹をこわして苦しんでいた石川です。みなさまお気を付けて・・・。

1956年、第一次南極観測隊から始まった日本の南極定期観測は、現在到着している57次にいたるまで、毎年引き継がれてきました。南極観測隊のメンバーってどうやって選ばれているんだろう? ということで、今日は隊員の選考のおはなしです。

〈隊員の選考〉
南極観測隊は、「観測系」と「設営系」の二つの部隊で構成されます。隊員の選考は、だいたい出発の前年の9月頃から本格的な募集が始まります。いずれの分野も、観測を担当している省庁や研究プロジェクトの代表者から推薦される隊員、そして一般公募による隊員に分けられます。

一般公募は、職務内容、人数、資格などの募集要項を11月ごろから国立極 地研究所のホームページ上に掲載。限られた人のみしか観測隊には参加できないと思われがちですが、じつは公募する分野の要求する要件を満たし、心身が健康であれば、男女を問わず観測隊員になるチャンスがあるのです!
観測隊には、研究や観測以外にもさまざまな仕事があるので、参加への門戸は想像よりもはるかに広いよう です。

〈夏隊と越冬隊〉
観測隊は、夏隊と越冬隊の2部隊に分かれます。夏隊員も越冬隊員も、日本を出発し南極へ到着するまでは同じ行動ですが、違うのは滞在期間の長さ。昭和基地では、一年を通して研究観測が行われていて、太陽が昇らない厳冬期でもさまざまな観測・設営業務のために隊員たちが昼夜活動をしています。越冬隊員は通年観測をおこなう隊員で、12月下旬に基地に到着後、越冬の準備を整えたあと、例年2月1日に前次の越冬隊から観測や運営を引き継ぎ、翌年の同日まで丸一年間観測をおこないます。

夏の間は設営業務に追われます。

夏の間は設営業務に追われます。

一方夏隊員は、「南極の夏」といわれる12月から2月にかけて、その時期にしか行えない観測や設営を行います。限られた期間の中ですべての計画を100%こなすことを目指し、太陽の沈まないこの季節に全力で作業に注力。この夏隊員の努力なくしては、越冬生活は成り立たないともいえますね。慌ただしい南極の夏が終わりかける2月中旬には、観測船が帰国の途に着くため、昭和基地を離れなければなりません。同じ観測隊として訓練や準備期間を過ごしてきたものの、夏隊員は基地に残る越冬隊員の健闘を安全を祈りつつ、別れのときを迎えるのです。夏隊員と越冬隊員、役割を分担しながら丸一年間の南極観測を可能にしているのですね(^.^)

参考:「南極観測隊のしごと」